盛岡「白龍(パイロン)」で元祖「じゃじゃ麺」を食した

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度の途中で盛岡で途中下車し、じゃじゃ麺の元祖の店「白龍」に立ち寄った。店舗の在るのは盛岡城跡公園に接した場所で、桜山神社参道と呼ばれる一帯にある。この一帯が市の再開発だとかで取り壊しされる計画も在ると以前に聞き及んだりしたことから、かねてよりとても行きたい店の一つとなっていたのだ。盛岡では何度か郷土食の「じゃじゃ麺」を食してきたが、元祖店としての「白龍(ぱいろん)」にはこれまで訪れたことが無かったのである。

盛岡郷土食の「じゃじゃ麺」とは、うどんのような麺を時間をかけて柔らかく茹であげ、その上に特製秘伝の胡麻味噌が乗っている。さらには刻まれたきゅうりとネギとおろし生姜と紅生姜がトッピングされているのだが、同店の「じゃじゃ麺」を食するには幾つかの掟がある。。先ずはこれらをかき混ぜることから食事の工程が開始される。よーく混ぜて食べてくださいというアナウンスが店舗関係者からされているので、充分にかき混ぜてみる。そして口に運んだ麺の味はと云えば、濃い味噌の味とともに黒胡麻の風味も豊富である。一寸関東人のおいらにしては濃い味の塩気が襲ったが、ガツンとしたインパクトはナイスな好印象を抱かせていた。掟の最後には、食べ終わった皿に生卵を割ってよーくかき混ぜてそれにじゃじゃ麺の具と茹で汁とでスープを作って啜る、というものだ。掟にしたがって作って食べてみたが、想像通り、云わば特別な発見など無いままにスープを啜っていたのである。

とにもかくにも元祖の「じゃじゃ麺」を体験したことで、これから我が家でもこのインパクトある盛岡の郷土食を作ることができるかもしれない。そんな貴重な味覚体験であった。

■白龍
岩手県盛岡市内丸5-15