群馬県出身の画家こと石澤久夫氏の個展が高崎市美術館にて開催中である。
■石澤久夫の仕事―自然への語らい
高崎市美術館
群馬県高崎市八島町110-27
電話 027-324-6125
彼の出生地は旧群馬郡だが現在は高崎市に編入されており、高崎工業高校を卒業するなどと特に高崎市に馴染みが深い。となり町だが同じく群馬県出身のおいらにとっても非常に気になる作家の一人だった。
この度高崎市美術館の同展覧会に遭遇し、一堂に会された石澤久夫氏の作品に接することができたのだ。ある種のアンフォルメル絵画にも似ているが、抽象絵画の範疇には属さない。それが石澤氏の自然との語らい、対話にあるとされている。原風景として接した上州の自然に触発された作品の数々がとても新鮮であった。
自然との語らいの中で生ずるイメージの数々には、女性の様々な裸像が深く刻まれている。原風景との語らいの中には性の目覚めとそれにまつわるエピソードが含まれている。
美術館に併設している「旧井上房一郎邸」には、石澤氏のパトロン的な役割を担っていた井上氏の個人的なコレクション作品が展示されている。題名は「森にある恋」という。井上氏はこの作品を「パーフェクト」だと称して絶賛していたという。