鱈との相性が抜群の関東風「湯豆腐」でほっこり

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大寒に入って数日という今日日であるが、昼間の寒気は些かおさまっていてぬくい空気が身を包んでいたような一日であった。そんな日の夕刻どきには代表的な冬の鍋料理の「湯豆腐」が恋しくなり、「湯豆腐」で温まっていたのである。

もとより寒い冬のさむい夜には鍋を注文することしばしばなれども、湯豆腐を食するにはいささか特別なる拘りが存在する。つまり湯豆腐の大切な脇役であるタラが在るということである。タラは銀ダラだったり真ダラだったりするが、豆腐のみの湯豆腐は味気ないのであり、重要脇役的存在である「タラ」が居てこそ、美味しい「湯豆 腐」が成り立つのである。

本日の「湯豆腐」は関東風湯豆腐の正しいレシピを踏襲していて、先ずは昆布で出汁をとり、4~5cmにカットした木綿豆腐を並べて、鱈の身とネギと春菊を合わせている。小さい切り身ながら鱈の身を加えることで、豆腐鍋にも奥行きが出るのであり、関東風湯豆腐のツボとも云えよう。湯豆腐の味の決め手は、豆腐と鱈との絶妙の相性にある。それが京都などの近畿地方では「湯豆腐」は豆腐と昆布出汁のみ等といった一地域善がりの風習がまかり通っており、そんな一地域善がりが関東の食文化にまで蔓延しているのは由々しき事態だ。ところによってはタラの入った湯豆腐のことを「タラチリ鍋」などと呼んでいる。タラがどっさりと大量に用いられているのが「湯豆腐」との差異であるとも云 えるが、それでも湯豆腐鍋にタラが必須であるというかっこたる基本は動じることがない。湯豆腐を食するにはいささか特別なる拘りが存在する。つまり湯豆腐 の大切な脇役であるタラが在ることである。タラは銀ダラだったり真ダラだったりするが、豆腐のみの湯豆腐は味気ないのであり、重要脇役的存在である「タ ラ」が居てこそ、美味しい「湯豆腐」が成り立つのだ。