秋の魚とされる「サバ」は、秋が中々到来しなかったというこれまでの今年の状況から、漸く今頃になって市場に多くの姿を見せるようになってきている。
主に酢に漬けて「シメサバ」として提供されているが、中には生のサバに薄酢に浸したくらいの新鮮なものまである。そもそもサバは足が早いのでシメサバが定番となっているのだが、シメサバか刺身かにはこだわらず、新鮮なサバであるにこしたことはないのだ。青魚らしい鮮青色の身は秋魚の中でも特筆すべき味覚を主張している。
秋の魚「サバ」は漸く最近になって美味くなってきたということなのである。