とてつもなく憂鬱な、水槽の鯵の姿に出逢う

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近頃は減ってきていたが、海鮮料理店等々にて時々「鮮魚」が泳ぐ水槽を見かける。先日もまた海鮮居酒屋にてそのような水槽を見かけていたのである。

水槽の中に泳いでいたのは、主に鯵の数匹であった。そもそも鯵といえば日本人に食される大衆魚の代表的な魚であり、その活き活きとして泳ぐ姿が魚好きの目には印象的に染み付いているのであるからこそ、魚好きの味覚を満足させてきているのだ。

それなのに此の水槽の中で泳ぐアジの姿を見る限り、とても活き活きした姿には見られなかった。逆にとても憂鬱な魚の姿に接してしまったというべきであろう。

脂が乗った鯵はこの上なく旨いのだが、この水槽の中での運動不足的にメタボ化された鯵というのは其れとは別物であった。

鯵の旬のシーズンというには残念な出会いだと感じた次第なのである。

関西旅行中に食べた「水茄子」を地元で食らった

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関西の限定的食材だとみていた「水茄子」を地元の居酒屋で目にして、思わず注文してしまっていた。以前に大阪等の関西へ旅行中に食べた「水茄子」には新鮮な発見と驚きがあった。何となれば茄子を生で食べる習慣などは、関東出身のおいらにとっては皆無であり、想像だにしていなかったからではある。茄子を生で食べたらそのアクの強さに辟易してしまうこと必至であり、茄子という食材は、焼くか煮るか炒めるかして食べるものだと相場が決まっていた。それを関西では「水なすの刺身」などと称して提供しているではないか! まるで異国の食文化に接したようでもあったのだ。その水茄子とやらは、灰汁が少なく、水分を多量に含んでおり、ほのかな甘みもある。うんツマミとして充分に成り立つのであり、悪くない。

その後調べたところ、水茄子とは茄子の一品種であり、水分を多く含んでいてかあくが少なく生で食べられるのが特徴だ。関西地方ではよく流通しているが、関東でこれを見かけることは珍しい。久しぶりに口にした「水茄子の刺身」は、さくさくとしており、さっぱりとした食感がこの季節には相応しいことを実感させたのである。

後半部クライマックスが感動的な「そして父になる」を鑑賞

 

第66回カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞した「そして父になる」を鑑賞。6年間育てた息子は他人の子だったということから、2組の夫婦とその家族が悩み傷付き、そして運命の選択を受け入れていく過程をドラマ化した描いた話題作だ。

福山雅治&尾野真千子の夫婦とその息子と、リリー・フランキー&真木よう子、という2組の夫婦が、それぞれの家庭環境を舞台にして、苦悩の時間を過ごしていく。だが一方ではリリー・フランキー夫妻の家庭は明るくあつけらかんにてやりすごし、もう一方の福山夫妻は悲劇の夫婦よろしくに地獄の谷に落ちていくのだ。

国際的な映画界の評価はともかく、物語の前段はといえば、何かプロットに嵌ったあまりカッコ良くないダサいタイプの脚本に、いささかうんざりとしており退屈感さえ感じさせていた。さらに言葉を加えるならば、プロット自体が凡庸であり、創造的なものはその中には感じ取ることができかねていたのである。

ところが物語の中段を過ぎてから、その上記の思いは攪拌され粉々に霧消ことになっていたというべきかも知れない。本来的な映画の物語が動き出すのは中段以降の後半戦にこそあったのだった。

主人公的な福山夫妻の生活環境は、三菱コンチェルンを連想されるべき大手建築会社のエリートであり、負けを知らない人間は人の心を知らないとまでに罵らされていく。前段におけるエリート臭さが木っ端微塵に弾け去ってしまう、象徴的なシーンの一こまとして印象的では在る。

物語の3分の2を過ぎたころになって、ようやく物語りは佳境に入るのだが、それ以降がこの映画の本物のクライマックスとなっているように思えてならない。すなわち3分の2に至るまでのドラマは前章としての幕開け的つくりではある。

http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/

「上州カミナリ揚げ」は信州の「山賊焼き」に比する鶏料理也

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鶏肉の唐揚げ料理は数多くの地域にて地元料理となっているが、上州にも「上州カミナリ揚げ」という逸品的メニューが存在する。鶏肉を揚げたものだが、その衣にはスパイシーな香辛料がじっくりと味付けされている。さらには鶏肉自体にも味が染みこみすぎているほど味が染みていて、口の中では満腹感でいっぱいになっていた。

そしてこれはまるで、信州自慢の「山賊焼き」に匹敵するかそれ以上かの思いが立ち込めていたのだ。揚げ物料理なのに鶏肉の活き活きさとスパイスの刺激がマッチしていて、地元が誇るべき鶏料理の一つであるという評価にいたったのである。

信州の山賊焼きとは、鶏肉のから揚げだが、東京でよく食べるものとは味付けや調理法が異なっている。主にモモ肉を使用し、醤油とにんにくの付けダレに数時間置きじっくりと漬け込む。それに片栗粉をまぶして揚げる。素朴な料理だが、パンチのある味わいが信州らしい。これを蕎麦に乗せたのが「山賊蕎麦」であり、信州では天ぷら蕎麦にも負けないくらいにポピュラーなメニューとなっているのである。

それ以上のインパクトをもたらした「上州カミナリ揚げ」こそ天晴れである。

青梅の「かわいいモノと小さな芸術祭 Beyond Art ~自然とエナジー~」展で阿山隆之さんの作品に遭遇

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先日当ブログでも予告編として紹介したが、青梅にて「かわいいモノと小さな芸術祭 Beyond Art ~自然とエナジー~」展が開催されている。

八王子市内「木馬工房」の阿山隆之さんも出展するというので、おいらも期待をふくらませて同会場へ訪れていた。

阿山さんの作品が展示されているのは「さくらファクトリー」は、3箇所ある会場の一番奥に位置していて、ノコギリ屋根が特長だ。とても渋い年季の入った木造建築の構内に足を踏み入れると、高崎だるまが導くアクションペインティング風作品のブースに目を奪われる。

さらに足を運ぶと、田島征三さんの展示コーナーへと行き着いた。「流れるいのちの河」という巨大な作品は、手漉き和紙にヤマザクラの実が散りばめられていて、巨大ないのちの河としてのイメージとともに加えて、自然の営みの美しさ、きらびやかさなどを主張していた様だった。

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いよいよ歩を進めると、隣が阿山隆之さんのブースである。記憶に強烈に染み付いている「水牛ととり」にとても懐かしさを感じる。初めて阿山作品に接したのが、八王子市夢美術館「夢美エンナーレ」展での受賞作品としてのこの「水牛ととり」であったのだ。

http://www.midori-kikaku.com/blog/?p=3543

新作であろう作品も多数展示されていた。中でも「メダカの学校」という作品は、メダカらしからぬ夫々の魚たちの泳ぎ踊りまわる姿が個性的で微笑ましくもあり、作品を前にして立ち尽くしていたのである。

■かわいいモノと小さな芸術祭 Beyond Art ~自然とエナジー~ 会場:東京都青梅市西分町3-127 日時:9月21日(土)~10月6日(日)

http://www.beyond-art.jp/about.html

3箇所ある会場の一つの「繭蔵」は最後に訪れたのだが、2階が同展示会関連グッズの販売所、1階がレストランとなっていて、美味しいコーヒーをすすりつつ心地よい散歩の休息の時間を過ごしていた。

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関東の「串かつ」は関西の串揚げより遥かに上等だ

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串かつというメニューを食した。大阪界隈のジャンクフードの串揚げとは似て非なるものであり、串かつのネギと豚肉のハーモニーの絶妙さを思えば串揚げなどは邪道的フードとしか思えない。そもそもおいらは串カツが大好きである。豚肉のカツと揚げられたネギの甘味と香ばしさとの調和した味わいは、串カツならではのものであり、関西的ジャンクフードこと串揚げの比ではない。串揚げには断然勝っていると云ってよいのである。

関西的串揚げには無くて串カツに有るものとは何か? まずはその豚肉とネギとの相性の良さであろう。豚肉の質、ランクはそれ程良いものを求めなくても、豚カツとネギ揚げとの相性の良さで、串カツの美味さは決定付けられると云っても良い。

かねてから思うに、串揚げを食べてもなかなか満足できないものがあったのだが、しかしながら、あえて限定すれば関東風の串カツ口にしたときの感動や満足感は、他を圧倒していたものなのである。関西ジャンクフードの限界とともに、関東圏の食文化の歴史を改めて感じ取ったという訳なのだ。

Androidスマホに見切りを付けてドコモの「iPhone5c」を購入

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先日からおいらの「Android」スマホが調子悪かったことなどから、本日は地元のドコモショップを訪れて、最新の「iPhone5c」を機種変更にて購入していた。1年数カ月前にドコモの「Android」スマホを購入してから未だ2年縛りの渦中であったが、「Android」スマホと「iPhone」の其れとの使い心地を考えて、結局は「iPhone」に買替えということになっていたのだ。

高級機としての「iPhone5s」は予約注文で何時入荷されるか判らないということだったから、多少の躊躇をおして「iPhone5c」の購入を決めたのだった。

1年と数カ月ぶりの「iPhone」だが、少しばかり扱っていた限りにおいては基本的な「iPhone」使いの基本は踏襲されているようであり、使い勝手もすこぶるスムーズに移行されたというべきなのであろう。

早速「iTunes」に、昔から貯め込んでいた音楽データを同期させてみた。iOSを7にアップデートすること以外は、とてもスムーズに移行することができた。明日からはまた「iTunes」の音楽が手元に有るというだけでも買替えの意義は有るだろう。

彼岸の時期に満開を迎えた巾着田の曼珠沙華

 

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秋の彼岸頃の季節になると、妖艶な真紅の花を咲かせる曼珠沙華。別名・彼岸花とも呼ばれ、彼岸の日をピークにその満開の時期を迎える。埼玉県日高市高麗の「巾着田」を取り巻く地域には、100万本もの曼珠沙華が一帯に咲き誇り、その勇姿を人々の目に焼き付けている。高麗の「巾着田曼珠沙華祭り」はいまがはえどき、今年はちょうど、例年に無くピッタリの満開時期に訪れることができたのだった。

家の近くの道端にも曼珠沙華を見かけるが、やはり巾着田のその群生する姿は圧巻である。鮮紅色の花の姿はまるで彼の世の世界からの導きの姿のように魅了しており、思わず顔を近づけてしまう。秋の香り云うべきその香りを嗅ぐと日々の雑念が消え失せるような錯覚にも捉えられていた。

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白い曼珠沙華はまた芳しく、そのいろは他の紅色の花弁に劣ることなく、独特な存在感を示していた。

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TVドラマ「半沢直樹」の最終回にはがっかり

 

銀行業界の内輪を描いたドラマ「半沢直樹」の最終回が本日終了した。最終回ということで意識して視聴していたが、何か拍子抜けの感が否めなかった。巨悪の象徴としての銀行役員の行状は追及されたが、視聴者を巻き込むカタストロフィーを演出できたとはとても云えない。

相当な視聴率を得ていたようで、劇中「倍返しだ」の台詞とともに社会現象ともなっている話題のドラマである。現代版下克上的チャンバラ劇と捉えればそれなりに楽しめたが、銀行業という貸金業の実態がリアルに描かれているとは云い難く、追求も甘いと云わざるを得ない。半沢直樹ブームが貸金業への憧れを助長させてなどしてしまえばそれこそ貸金業者の思うつぼでもある。

秋分の日間際の「銀杏炒め」に舌鼓

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銀杏の炒め料理を食した。秋たけなわのころに旬を迎えるイチョウの木の実の銀杏を、秋が未だ訪れて間もなきこの時季に遭遇し、思わず注文してしまっていた。今季初の銀杏料理であり、思いがけずの逸品的酒の肴に遭遇していた。

銀杏とはそもそも、イチョウ木から育てられた果実のことである。先日は台風の影響で、未だ実りを待たないイチョウの実が銀杏並木の下にあるのを発見していた。

イチョウの葉が黄色に色付いてみせるのはまだまだもっと先のことだが、秋に入ればイチョウは実を宿そうとして気合いが入る。普通の実が熟するにはまだまだ時が早いはずなのだが、銀杏もどこかで静かに実を蓄えている。これから秋全開の実りの季節が非常に待ち遠しいと思えるのだ。

上州特産「赤城しぐれ大根」の甘酢漬けを味わった

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群馬県特産の農産物の一つに「赤城しぐれ大根」がある。赤城という名称が示す通りに、上州名山こと赤城山の麓にて生育されているご当地野菜の一種である。別名では「紅しぐれ大根」なる呼び方もあるようだが、上州出身のおいらにとっては赤城しぐれ大根の呼び名がしっくりと来る。

赤い色素が目に付くのだが、赤城しぐれ大根の赤紫色の色素は、抗酸化作用の強いポリフェノールだということであり、健康食材としても注目すべきなのである。しかもこの赤城しぐれ大根は、酢や甘酢等で漬けると一層にその赤みを増していくのが特徴也。だからであろうかこれまでに見たことが無いくらいに鮮やかな赤みに見とれていたくらいなのであった。

厚めに切られた大根漬けは、口に含めばすこぶる瑞々しくて、これが大根漬けだということさえ忘れてしまっていたくらいである。瑞々しいことは水分が多いということの他に、味覚や嗅覚に与える刺激がフレッシュであるということなのだ。あっさりとして瑞々しくて、しっかりとした食感が何とも云えずに満足感を満たしてくれるのだ。

武蔵野うどん専門店「たまや」の「田舎汁うどん」を味わう

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武蔵野うどん専門店の「たまや」で久しぶりに美味いうどんを味わったのだった。

注文したのは「田舎汁うどん」というメニュー。つけ汁には秋のきのこをふんだんに用いたきのこ汁にプラスして素揚げしたナスがトッピングされている。秋の味覚としてのきのこの味に足すこと、あと引く夏野菜としてのナスの味覚を含めて調理しており、この上なき位ーくらいにすこぶる美味しいのであった。

全国多々あるうどん達と比較して、とても腰のある、かつ噛み応え満点のうどんが特長である。メジャー系のさぬきうどんと比較しても遜色は無いのであり、そんな噛み応えうどん的美味を求めて、武蔵野界隈という限定的界隈をひき破って、八王子や多摩地区を含む広大なファンが求めてやってくる。

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さらに追加的な楽しみなのが、トッピングとして提供される「半熟たまごの天ぷら 」だ。半熟に熱したたまごをなんと天ぷらにしてしまうという驚愕のメニューなのだが、これが武蔵野うどんには抜群の相性なのだ。もちろん今回も追加注文していたのだ。

■たまや
東京都八王子市中町11-4
042-621-7767

http://www.tamaya-udon.com/

【予告】自然とエナジーをテーマにした「かわいいモノと小さな芸術祭」が開催

 

来る9月21日より10月6日まで、青梅市内で「かわいいモノと小さな芸術祭」というイベントが開催される。

開催前イベントとして19日には田島征三さんによる「流れるいのちの川」というトークイベントが行われる。10月3日には詩人の谷川俊太郎さんの朗読イベントも予定されている。とても期待の持てるイベントである。

以前に当ブログでも紹介した阿山隆之さんも作品出展する。これまでの作品に加え、大きな戸板に描いた作品も出品するため制作に励んでいるところである。ちなみに阿山さんの作品は、さくらファクトリー会場にて展示される。

■かわいいモノと小さな芸術祭
会場:東京都青梅市西分町3-127
日時:9月21日(土)~10月6日(日)

http://www.beyond-art.jp/about.html

赤羽の大衆酒場「まるよし」にてもつ焼きと塩らっきょうで一献

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故郷群馬から帰京する途中で、赤羽にて途中下車して大衆酒場「まるよし」にて一献傾けていた。ホッピーやもつ焼きが主メニューのありふれた酒場ではあるが、今では希少となっている「コの字居酒屋」の名店である。こんな酒場でホッピーを飲むことはありふれていそうで決してそうではなくて、とても有り難い機会の一つと云えるのかもしれない。いつものホッピーを注文しつつありふれたもつ焼きやらっきょうを頬張る機会は、あまり訪れるものではなくなってきているのである。

もつ焼きの他にもモツ類の刺身があるが、食べたかったコブクロ刺しは品切れなのでありお預けとなってしまった。また同店を訪れる理由付けともなり、益々この店が貴重に感じられることとなっていた。

食べたらっきょうは「塩らっきょう」ということであり、何時もの甘酢漬けとは異なっていて、素材のピリリとした食感、食格を感じることができたのだった。東京下町の呑兵衛にとってはらっきょうは毎日の乾きを満たす食材なのかも知れないのかと考えていた。毎日の食材が特別なものである必要などはなく、塩で漬け込まれたという此の店の味わいがピッタリするのだということも思うことができた。

■まるよし
東京都北区赤羽1-2-4
03-3901-8859

TV「名もなき毒」を視聴して改めて市井の毒とやらについて思う

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本日のTBSTVではドラマ「名もなき毒」の最終回が放映されていた。

おいらも以前には宮部みゆきさんのその原作本を読んでインパクトを得ていたことは違いなかったが、そのときから今に続いても何やらもやもやとして割り切れない気分に充溢されていた。

いわゆる小市民生活以上に会社企業的上級な市民生活においてでも、いわゆる毒をそのままの人間の毒として捉えるべきものか? 所謂上級市民が下級的市民の行業に対して捉える認識としてのものとはかけ離れていたからだということが一つの要因でもある。

原作小説を読んだ時には氷解しなかったもやもやを貯めつつ、このドラマを視聴していたのだった。最終回の今夜はといえば、原作の基本的なシチュエーションを踏襲しながら、劇画的なシーンを随所に挿入していた。演出家による演出の一駒ではあり、それなりの効果を演出させていたということが云えよう。

 

枝豆を焼いて香ばしい「焼き枝豆」を食した

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枝豆を茹でて焼いたという「焼き枝豆」を食した。香ばしい枝豆の房の焼けた香りと房の中から顔を出す鮮緑色のピチピチした色合いのコントラストが刺激的である。

大豆の実を本来的な収穫時期の前に摘み取って、未成熟なままに食するというのが枝豆であり、酒の肴には欠かすことができないというアイテムである。見た目も鮮やかな緑色の房に収まった緑色の豆という色彩の妙が、逸品の称号に相応しいのである。

大豆を成熟する前の幼い枝をつみとって、出される料理が「枝豆」というメニューだ。枝つきの豆房を「枝豆」として称したことが命名の根拠ということである。此れが和食店や居酒屋にては、しばしばつけだしとして提供されることが多い。世界の穀物市場にて超メジャー級の「大豆」の青春期の青刈りした青豆だということになる。

秋入口のこの季節の「しめ鯖」は美味だった

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帰省する途中で立ち寄った上野アメ横界隈にはいつものように生魚のブースとやらが設けられているかのようであり、旬の魚の姿に接するにはもってこいなのであった。そんなアメ横内鮮魚店を覗いていたら、鯖がまた活き活きとしていて美味しそうなのであった。

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そんな本日的序章もあり、帰省した上州の居酒屋では「しめ鯖」の活き活きしたメニューを目にして早速注文したのだ。秋に収穫される魚の中でも身が締まっており美味である。海無し県としての群馬県ではほとんどが生以外のしめ鯖として食されるが、秋の味覚としても一級のものではある。

鯖は昔から「生き腐れ」と云われるくらいに足が速い(腐敗しやすい)魚なので、酢で締めて日本全国に出荷されるのが一般的だ。生のままの刺身として提供できるのは、漁獲した当日でしかあり得ないのだ。そして素人料理で作った鯖の刺身には要注意。特に加熱用の鯖を捌いて酢漬けにするなどはもってのほかなのである。食したしめ鯖は、確かな仕事が施されている一品であった。酢のとがった酸味はほとんど無くて、青魚としての鯖の豊かな味わいが嬉しいくらいに口腔中に広がって来る。この季節の味覚としても特別なものだと云えるだろう。

八王子夢美術館にて「ムットーニワールド からくりシアターⅢ」展開催

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八王子夢美術館にて「ムットーニワールド からくりシアターⅢ」という展覧会がスタートした。横浜出身のアーティスト、ムットーニこと本名・武藤政彦氏の作品を展示している企画展である。(会期 2013.09.13(金)~ 2013.11.24(日))

ムットーニ氏が制作する作品群の多くは、オリジナルな「箱」とその場に集う人形及びモノたちのパフォーマンスによって成り立っている。暗い展示室に展示されているムットーニワールドの登場人物たちは、箱を舞台として動きまわる。箱を舞台に演技する人形たちの姿は、優雅な和装に彩られていたり、昔年の人気番組ことひょうたん島の住人風だったり、あるいは未来のロボット風であったりと多岐を極めており、そんな人形たちの表情に接することから、先ずはムットーニワールドに惹き込まれていた。

日本古来からの伝統工芸である「からくり人形」に似ていなくはない。西洋には西洋のオートマタ(自動人形)というジャンルがあり、其れとの類似も指摘されている。けれども人形たちの表情から物思いに耽ったパフォーマンスと、洗練されて採用されたバックミュージックたちとも相まって、ムットーニならではの芸術的創造性が発揮されていると云えよう。

■八王子夢美術館
http://www.yumebi.com/
東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
TEL. 042-621-6777

八王子「小太郎」の名物「玉ねぎベーコン巻き」

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八王子の焼き鳥店の名店といえば「小太郎」が先ず挙げられる。鶏や豚のモツ類を焼いた焼き鳥、焼きトン類はもちろんだが、それ以上においらの好みなのが「玉ねぎベーコン巻き」だ。

大雑把にカットした玉ねぎにベーコンを巻き、串刺しにしてじっくりと焼いて出される。それを特製のつけダレにつけて食するのがルールだ。そのつけダレとの相性が抜群なので時々これが食べたくなり足を運んでしまう。

ベーコンの脂が玉ねぎに染みて、ポン酢よりあまくさらりとしたタレと相まって、頬がとろけるような味わいなのだ。

■小太郎
東京都八王子市子安町1-7-8
http://yakitori-kotaro.com/

秋になり、ほくほくのじゃがいも料理が美味しくなった

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蒸し暑い夏が漸く過ぎようとするころにじゃがバターを食した。北海道産「北あかり」という品種で、「男爵」と「ツニカ」を掛け合わせて作り上げられた新品種だという。肉質は黄色みがかり、他のじゃかいもなどに比べて甘みが強いのが特徴。バターとの相性が抜群だ。北海道という寒冷地に育ったじゃがいもは昼夜の寒暖差が大きいことから特に甘味が豊富だとされている。これから秋にかけての、食欲の秋季節到来に対する期待感が高まってきている。

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そういえば先日は、洋風的じゃがいも料理の「じゃがいもグラタン」を食したばかりであった。茹でたじゃがいもにたっぷりのチーズを掛けて焼きあげるという、とてもシンプルな料理なのであり、洋風、和風のジャンルを超えて愛されている。素朴な料理だからこそ、旬のじゃがいもが特に美味しく感じられるのであろう。