第二次安倍内閣発足の日の、百変化女史の喪服姿

自民党の安倍内閣が発足した。今宵はどこのTV媒体もこのニュースにがんじ絡めだ。観たくも無い映像を何度も垂れ流しにされ、聞きたくも無い政治評論家たちのくだらない口上を聞く羽目に陥るだけではあり、TVのチャンネルは切っておくに越したことはないのである。

ところで閑話休題になるが、今の職場には「百変化女史」と呼んでいるチャーミングな若手女史が居て、毎日毎日と趣向を変えたファッションを披露して くれている。秋には秋の落葉の光景にマッチする落葉ファッションをアピールし、冬には冬で毛皮コートを着飾ってアンニュイマダムを演出する。更には何気な いTシャツスタイルを着こなした時のテーマが「3ユーロのフレンチギャル」がテーマだったこともあり、すみには置けないファッションリーダーなのである。

そんな彼女が本日演じていたテーマが「喪服」であった。黒ずくめのスーツとパンツと黒ネクタイといった取り合わせが、厳かな雰囲気を醸していてとて も仕事場のファッションには相応しくなかった。それ故により一層の浮き立って違和感溢れる雰囲気を周囲にばら撒いて居たのである。

だがそんな彼女にも言い分や主張は有ったのであり、その説明が「安倍内閣の発足の日だから」というもので、おいらは゛その斬新かつ意想外の発想に、 喫驚の思いを累乗されていたのである。いつの日よりもその着こなしがエッジが強く立っていた。本日の若手女史のファッションこそ、稀に接する至高のアート には違いなかった。写真でお見せできないのが至極残念な今宵なのではある。