もともと納豆は大好きであるが、近頃は食する機会も減ってしまったようだ。朝御飯を焚く機会が少ないうえ、朝食も外食で済ませてしまう傾向が続いている。たまに「吉野家」等の朝定食で納豆を食するくらいに疎遠となってしまったのだ。
それかあらぬか最近では、晩酌の友に「納豆」の出番が増えたのである。焼酎、ホッビーを飲みながらの納豆のネバネバ感はけっこう相性が良い。ねばねばした口腔内を爽やかなホッビーが洗浄していくようでもある。これはご飯と納豆との関係以上の親密性かもしれない。
本日注文したのは、納豆とマグロ、イカ、タコ、サーモン、白身魚と云う五色の海鮮食材、さらに卵黄、葱、海苔、沢庵漬け等が一緒になっている。それを箸でかき混ぜれば、程よいネバネバの食感と共に、渾然一体となった納豆の香りが鼻腔を刺激するのだ。
海鮮ものと納豆との相性は頗る良く、手軽な酒のつまみでもある。朝食での登場が減った「納豆」という食材が、夜の晩酌の友として復活したのである。