春キャベツたっぷりの「タジン蒸し鍋」

久しぶりにタジン鍋を引っ張り出して鍋料理。「春キャベツ」として売っていた、いかにも新鮮な葉色のキャベツをメイン材料に使用した。新キャベツとも云い、文字どおり春が旬の食材だ。それに加えて新じゃがいもと、きのこ類、ワカメを少々。

春キャベツなどの新鮮野菜を味わうには煮る、炒める、よりも蒸すのが一番であり、その点でタジン鍋は少量の水分と調味料とで蒸し調理が手軽にできる、最適調理法と云えるだろう。

味付けはいつもの和風だしに「柚子こしょう」を少々。それにポン酢ダレをつくって食べたのだ。柚子の香りは味にアクセントが付き、これまた愉しめる。

ちなみに柚子こしょうの辛味原料は唐辛子が基本でありこしょうは使用されていない。昔は辛味調味料は「胡椒」が一般的だったためにこの名称が付いたとされている。

以前にも書いたが、「タジン鍋」は北アフリカのモロッコが発祥とされている。上にかぶせる、とんがりハットのような独特の蓋が特徴的だが、細くなった蓋の上部には素材から滲み出た水分が水蒸気となって充満しやがて滴り落ちた水分が容器の隙間をふさぐので、鍋の中が密封状態となる。肉や野菜類の香り、栄養素を閉じ込めるという、とても意義深い鍋なのだ。

とても暑い日に「担々刀削麺」を食べた

暑い日であった。猛暑と云うにはまだ遠いが、街を歩くだけで汗が滲み出てきた。昼時になり街を歩いていると「担々刀削麺」の看板が目に飛び込んでいて、それにつられるように担々刀削麺の辛いスープをすすっていたのである。

食欲が減退する1日だったが、胃腸の疲労に抗うかのようにその麺類に引き込まれていたのであった。特に「パクチー」と云うタイ料理に用いられる香菜の独特な一涼の爽やかな刺激が胃袋に流れ込むとき、日常の活力が取り戻されたようであった。

暑い日の食欲促進に辛い麺類はとても役に立つことを、再認識していた。

■刀削麺荘 唐家 秋葉原店
東京都千代田区外神田3-8-17 渡辺ビル

夜の吉祥寺「井の頭恩賜公園」と「いせや」を散策

夜の吉祥寺、井の頭恩賜公園の界隈を散策した。JR中央線幹線の吉祥寺駅から徒歩で10分以内の場にある井の頭恩賜公園は人の行き来は多かれども、とてもひっそりと佇んでおり、夜間の公園ならではの樹木や池畔、鳥類等の息遣いを感じ取っていた。

見えない場所を想像しながら歩を進めて行くと、池の中のたぶん鯉であろう魚がぷくぷくと息をする姿が浮かぶ様であった。

そして散歩のあとは、夜の「いせや公園店」にて一献。総本店が近代的な鉄骨ビルディングに建て替えられてからは、この公園店こそがいせやの面影を残している。

その昔はいせやにはホッピーが無かったが、いつの間にかホッピーは此処でもポピュラーなメニューとなっている。焼き鳥が有名な名店ではあるが、煮込みや餃子もまた旨い。もつ焼き類は荒削りのもつの素材を味わえるが、餃子、煮込みは、古くからの昭和の面影を伝える味わいが魅力である。

やはり「ホタルイカ(蛍烏賊)」は酢味噌和えが一番だと合点した

上野アメ横の居酒屋「大統領」新店に立ち寄り一献。

この界隈は立ち飲み店の強豪店が軒を並べる一角であり、そこにアメ横の名店とも称される「大統領」が進出したのは、ライバル店の進出に対抗してアメ横界隈の影響力を行使しようという意図等がうかがわれる。

名店の冠を戴いていた「大統領」が新興店の進出には無視出来ない事情があったのだと推察可能である。

そんな新規店舗「大統領」は、馬モツの「煮込み」をはじめとして定番メニューを提供しつつ、旬のメニューも看板に名を連ねている。

「ホタルイカの酢味噌和え」もまた、そんな旬メニューの一品。ボイルしてぷくっと太ったホタルイカに酢味噌を和えて出されており、まさに旬の美味を味わうことが出来たのだった。

今期、「生ホタルイカ」を食していたおいらではあるが、ホタルイカの味わいはボイルして酢味噌で和えるのが一番だと合点したのであった。

黄色の花弁が開いて庭のチューリップは5色の揃い咲き

ずっと蕾を閉じたままだった黄色のチューリップが花を咲かせ、庭のチューリップは5色の揃い咲きとなった。

赤と白のチューリップが初めて蕾を開いたのが、もう10日程前のことである。その後ピンク、紫、そして黄色のチューリップが花を咲かせたのだった。

狭い庭にしては似つかわないくらいに咲き誇っていたのであり、朝雨に濡れて花弁を開いている姿は凛としてとても優雅であった。

中でも最も優雅に凛として咲いていたのは紫パープル色のチューリップであったように感じた。大仰に自己主張などせずにゆったりとして群れの中腹に佇んでいた。花弁の色への特別な感情は、他のチューリップの存在を一瞬、忘れさせるほどであったと云ってよい。

新じゃが芋の揚物は、ポテトコロッケより美味かった

この時期に食べないと勿体ないのが、新じゃがいも、新玉ねぎ、そして新キャベツの春の新素材トリオである。春も佳境に入り、新とのたまうには遅きに過ぎるかもしれないが、今でもなお、春の新素材に遭遇すると注文したくなる。

このたび遭遇したのが「新じゃが芋の揚物」だった。そして出てきたのは、小ぶりだが丸ごと一つのじゃが芋に衣をつけて揚げられたメニュー。きっと下茹でなどの処理をしているのであろう、揚げ衣の下から身を現したじゃが芋はほくほくと柔らかく甘く、そして味わいが深かった。

揚げ物はカロリーが高いため、あまり口にすることは少なくなっていた。それでも時々はポテトコロッケ、アジフライ等のメニューは口にしている。コロッケはそんなソウルフードの一種であるのだが、この「新じゃが芋の揚物」はそれ以上の新鮮な味わいだったと云えるだろう。

居酒屋のブーム的メニュー「栃尾の油揚げ」

少し前からであるが「栃尾の油揚げ」というメニューが目に付くようになり、酒の肴に時々は口にしているのだ。お気に入りというには早いがまずまずのお勧めである。

大まかに説明すると、新潟県長岡市内の「栃尾」という地域で生産され食されているものを指しているのだが、一般的な油揚げよりは厚く、大ぶりであることをのぞけば、食する店によってその形態や味はばらばら。ジャンボな油揚げというキャッチコピーも散見されるが、全てに当てはまる訳ではない。

おいらが好きな「厚揚げ」くらいの厚さでありながら、それほど重くは無い。これを基本的に火にあぶって焼く。ガスで焼くより炭火で焼いて出されるのが旨いは当然で、この焼きの入った「栃尾の油揚げ」を時々あてにして一献傾けているという訳ではある。

ところがこれ、栃尾の地域一押しのメニューの割にはあまり印象に残らない。これが「栃尾の油揚げ」だというインパクトに欠けていると云って良いのだ。

それでもほぼこのメニューには外れは無いようである。厚く刻まれた豆腐を丁寧に揚げ込んでつくられたものだから、職人たちの心意気が染み込んでいるとみたのである。

今が旬の「ホタルイカ」の、刺身を食した

今時は「ホタルイカ」が旬である。ボイルされて酢味噌が和えられるメニューがほとんどであり、他には「沖着け」などがメニューに上っている。だがその他の希少メニューには「ホタルイカの刺身」なるものも有るのであり、この度はそんな絶品的メニューにあずかったのであり紹介して欲しくなりましたのだ。

今回「ホタルイカ」の語彙にてググってみたところ、刺身即ち生ホタルイカには、内臓には旋尾線虫という寄生虫が生息しているとされている。激しい下痢、腹痛があり、腸閉塞を起こす場合もあるが、たいていは腹痛が起こったり皮疹が出る程度、とのことであるが、生ホタルイカを食べると何だか寄生虫が沸くかの如くの表現ではある。

同様の事象は牛の「レバ刺し」にも当てはまるのであろう。「ホタルイカの刺身」が某寄生虫に汚染されているから市場に出してはいけない。或いは寄生虫に侵されているかもしれないので市場には出すな、等々の政治的パフォーマンスは、まるでちんどん屋の流しの芸のごとくに情けないの一言ではある。

肌寒かった今宵は、地元八王子のデッサン会に参加

休日なのに天候は肌寒くて、午後からは雨模様の日であった本日はと云えば、おいらはたまに参加している地元の八王子美術連盟が主催するデッサン会へと久しぶりに足を運んでいたのだった。凡そ月に2回程度のペースで開催されるデッサン会だが、今月は特別に、金、土、日の連続した日にちでの固定ポーズなのであった。おいらが参加したのはその最終日の夜の部。参加者は普段に比べて少なくて、却って熱中してデッサンに集中することができたのであった。

おいらにとって所謂「写実系絵画」などというものには、興味関心の埒外ではあるが、気持ちの感性の赴くままにコンテ(今日の素材である)を滑らせながらモデルさんと相対峙する時間はとても希少な代物ではあり、他の参加者の筆致やドローイングの息遣いに接することができて、それはまた希少性の体験であったのである。制作の時間は何時でも個人的で孤独な営みに終始しているが、こんなイベントに参加して、隣の制作者の息遣いや筆致に接しているのは悪くない時間の体験であった。

小金井「大黒屋」のクサヤとハブ酒で一献

その昔は「クサヤ」と云えば居酒屋の定番メニューであったが、近ごろはその匂いが敬遠されてか、中々メニューに見かけなくなってしまった。小金井の「大黒屋」はその「クサヤ」が味わえる今時の希少な店である。

■大黒屋
東京都小金井市本町5-17-20-101 1F

炭火にかざしてクサヤを炙れば、その匂いは店内に広まっていくのだ。酔客がその匂いにクレームを付けることも今では珍しくはないのである。

自家製の「ハブ酒」が提供されていたので注文してみた。35度の泡盛をベースに、ハブ蛇に十数種のハーブを漬け込んだという代物だった。

滋養強壮に良いという触れ込みだが、強いアルコールに強烈な眩暈を感じた。最近は強い酒はどうも苦手となってしまった。

今年も「ワラビ」が美味しい季節になったのだ

ことし初の「ワラビ」を食した。とても美味であった。

毒性が強いとか発癌性があるとか云う理由で「ワラビ」は一時期、不遇な非人気の時代を過ごしていたことがある。然れども科学的根拠の信憑度は未だ確たるものを見せてはいないようであり、今時の「ワラビ」は、美味だが毒かもしれない、食べ過ぎたら癌になるかもしれない、等々と云った巷間流布する悪しき評判と共にあると云ってよい。

旬の食材であるのにこうもマイナスイメージを背負ってしまっては、薄幸のイメージを背負ってしまった様でもある。何とかならないものであろうか…。

数多き山菜の中でもとりわけ存在感が強く、あくもまた強いのがワラビの特徴か。

少年のころ、ワラビ取りに出かけたのは母の実家の近くであった。群馬県利根郡の森の奥深くに続く歩道を歩いて行くと、寄り道するたびにワラビの群れに遭遇し、いつの間にかマイバッグの中にはワラビが充満していた。ワラビと共にゼンマイも同時期に収穫していたものではあった。

至極的上品な旨味が光る「キントキの刺身」

「キントキダイ」というぎょろりと大きな目をした赤い魚がいるのだが、この刺身の味わいは白身魚の中でも秀逸な味わいなのだ。関東の料理店では中々この魚に遭遇することは無かったが、偶然にも地元の居酒屋にてこのメニューを目にし、早速注文。予想通りに上品至極の味わいに遭遇して大変な満足を味わってしまったのであった。

関東でもメジャーな魚ことキンメダイにも、身の色が赤いことや白身の感触が、あるいは触感が似ているが、別物である。おいらは「キントキ」の身が大好きなのであり、メジャー級の「キンメダイ」以上だと確信しているのだ。

見た目もまた麗しいのである。紅色のピンク系色彩とでも云おうか。一般にピンク系は俗的印象を与えてしまいアンチ麗しの代表的要素ではあるが、こと「キントキの刺身」の身の色合いはそれらとは一線を画して優雅で麗しいのだ。この見た目も鑑賞に値すると云ってよいのだ。

庭のチューリップは赤色系類が今朝満開

昨日の強烈な大雨で我家の庭のチューリップの成長があやぶまられたが、今朝確認したところ、庭に咲いていたチューリップは殊に赤色系類が満開であった。大雨の影響など微塵も感じさせないくらいに生き生きと茎と葉とそして花弁を満開に開花させていたのであった。そして他の種類のチューリップは満開に向かって生命の羽根を伸ばしていたというところであった。

然しながら赤色係累のチューリップにも様々な種類が存在しており、その品種を突き止めるには少々の時間と手間が要ったのである。この鮮赤のチューリップの品種は、どうやらイルデフランスという種類のものらしいということが判明した。

鮮やかさと優雅さと、そして早生の品種としての跳びっきりの活き活きしさがこのチューリップの姿を厳かに感じさせていた。春のチューリップにもそれなりの生き様が感じ取られていたのであった。

高崎市美術館にて「ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展」開催

戦後のグラフィックデザイナーとして活躍した福田繁雄さんの大回顧展「ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展」が、群馬県高崎市の高崎市美術館にて開催されている。

■ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展
〒370-0849 群馬県高崎市八島町110番地27
高崎市美術館
電話027-324-6125
http://www.city.takasaki.gunma.jp/soshiki/art_museum/art/fukuda_shigeo.htm

個人的なことではあるが、おいらは学生時代に福田繁雄さんの事務所でアルバイトを行った経験があり、福田繁雄さんの仕事に関してはそれ以後も常に注目をしていた。ひょうひょうとした福田繁雄さんの風貌や声と共に、若き頃の記憶として鮮やかに蘇ってくる。改めて大回顧展の作品を目にしつつ振り返れば、どこかしこに福田繁雄さん自身が作品中に登場していることが印象的である。

映画「ノン子38才」の舞台、寄居の「もつ煮込み」

寄居で途中下車して町内を散策していると、「金太郎」という居酒屋の看板が飛び込んできてして自然ななり行きで杯を傾けていた。そもそもこの街はと云えば、映画「ノン子36才」のロケーションの場所となっており、映画関係者の注目を浴びている。なかんずくこのおいらが訪問した「金太郎」店は駅前に2店あり、一つは焼き鳥の専門店であり、もう一方の店は七輪焼きの店であったので、おいらは迷うことなく「七輪焼き」の方の店に入って、まずはホッピーを注文。

映画「ノン子38才」の舞台としてこの街が注目されており、云わばよくある普通の小地方都市である寄居が、実は地味でありながら凄い街であるということの、人気度がアップしている。

殊に「金太郎」という居酒屋のモツ煮込みは、映画「ノン子38才」の主役女優の坂井真紀さんがとても満足したうえに、某TV番組のお取り寄せ商品にも指定して人気度もともに高まっていたのだ。

この時期の菜の花の蕾は絶品の味わい

菜の花が一面に咲き誇る風景を故郷ではよく観たが、東京の街中ではなかなかそんな勇壮な風景にお目にかかることはない。その代わりにか、菜の花の蕾が凝縮した菜の花料理に接することがしばしばある。今の時期は千葉県などの温暖地の菜の花だろうか、これから群馬をはじめ北国の花が、黄色い絨毯のような満開の花畑をかたちづくるのだろう、とそんなことを想像しながら、菜の花料理を味わっている。

菜の花料理の多くはお浸しとして提供される。中でも和辛子でピリリとさせた醤油ベースの調味料が添えられたものがスタンダードとなっている。辛味がでしゃばってはいけないが、ピリリとした辛子の刺激は、幼い生命力が満ちた蕾のお浸しには絶好の取り合わせではある。

「辛味煮込み」料理についての考現学的考察

居酒屋の定番メニュー「煮込み」について、その味付けに変化が生じていることを痛感しているのだ。甘い味付けから辛味を効かせたものへとの変化である。そもそも料理の技とは味覚を競うべきものなり。それが辛いか甘いか、そのどちらかが勝利を得ることになるならば、それがもとでのライフスタイルの変化が起こって当然である。辛いものを好むか、或いは甘い味覚を好むかということは即ち、ライフスタイルへの甚大な影響をもたらすからである。そうなってしまったときには外的なライフスタイルの変化を強制させられることを覚悟せねばならない。

そんなこんなことからして昨今の「辛味煮込み」の隆盛を捉えるならば、煮込みは確実に辛味傾向にあると云って良い。そして辛味煮込みの具材の基本はというのが、牛筋なのだ。これはまさにチゲ鍋になくてならない具材であり、コラーゲンの宝庫と云えよう。韓国料理の最も重要な具材に数えられる代物なのだ。

味噌仕立ての煮込みの具材は小腸、大腸のモツ部分が主体であるが、これから辛味系モツ煮込みが覇権を競っていくにつれて牛筋という部位の需要がいや増していくことが必至である。

カツ丼の具である「カツ煮」を肴に一献

地元でときたまに足を向ける大衆居酒屋に「カツ煮」なる新メニューを発見し、早速注文してみたところ、これは「カツ丼」の具の部分をそのまま提出したメニューであることが判明したのだ。

先ずはカツと玉葱他の野菜類とを、出し汁にて煮込んでいき柔らかくなったところで卵とじにする。それに三つ葉の若葉をのせて出来上がり。日本人であれば日常的に食している「カツ丼」の具、そのものではある。

試しにこれを肴にして一献やったところ、まずまずの相性であった。揚物料理のとんかつのメタボ的要素は控えめになり、肝心の味わいはと云えば、日本人の食味に似合ってマイルドな味わいなのであった。

これならばメタボ指導を受けているおいらにと、優しい肴の一品となるのであろう。侮ることは出来ないのである。

今年も庭のチューリップが恥らいの紅を付けた

我が家の庭にはチューリップが植えられており、桜が散るこのころになると蕾を開かんとする。長い冬の寒さに耐えて地表に幹を伸ばし、もうすぐに開花の時を迎える。今年は昨年より数日遅かったようだが、可憐で恥らいの紅を見せていたのだ。

少し前に花を咲かせたヒヤシンスは、可憐な花びらから春の香りを振りまいていたのだが、強風にも煽られたせいだか、すぐに花びらを閉じて幹を横たえてしまった。花の命は短かけれど、とても儚く感じさせていた。

地元の花屋では何種類ものチューリップが可憐な姿を示している。庭に育ったチューリップはそれら以上に可憐でかつ華麗な姿を見せてくれるだろう。

ジュリーこと沢田研二さんの「F.A.P.P(フクシマ・アトミック・パワー・プラント)」

F.A.P.P(フクシマ・アトミック・パワー・プラント)
作詞:沢田研二 /作曲:柴山和彦


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太陽と放射能 冷たいね
子供はみんな校舎の中育つ
死の街は死なない かけがえのない大事なふるさと

我が家へ帰れない 希望はあるけど
こんなにしたのは誰だ

BYE BYE A.P.P BYE BYE 原発
苦しみは いつも複雑すぎる 当然
BYE BYE A.P.P BYE BYE 原発
HAPPINESS LAND 終息していない福島

地球が怒る 何度でも
大人はいつも 子供を想い悩む
死の街が愛しい あらゆる不安に苛まれても

偽善や裏切りも これ以上許すの
何を護るのだ国は

BYE BYE A.P.P BYE BYE 原発
哀しみはは ひとりひとりで違うよ 当然
BYE BYE A.P.P BYE BYE 原発
HAPPINESS LAND へこたれないで福島

NO 長崎  MORE 広島
人は何故 繰り返すのか あやまち 当然
BYE BYE A.P.P BYE BYE 原発
HAPPINESS LAND 世界が見てる福島
世界が見てる福島

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往年のアイドル、ジュリーこと沢田研二氏の作詞およびボーカルによる、反原発のメッセージソング。とても心を揺さぶる名曲である。

アイドル時代のジュリーを知らない若い世代にとっては、この歌も凡庸なメッセージソングの一つとしか聞こえないかもしれないが、元アイドルが時代を引き継いで、今のこの時代の歌を歌うと云うことは、格別に重大な意味が存在するように思う。時代と向き合うことの重要さを今こそ感じ取らざるを得ないとひしひしと感じている。そんなときはおそらくこれまでおいらの人生には無かったこと、なのであるから…。

プロの作詞家ではないから、詩の内容や言葉遣いには稚拙な要素が存在し、それが却ってこの曲の存在感をより印象付けている。ジュリーはまだまだ現役であり、アイドルであり、素晴らしい曲を作っていたということを記しておきたい。