うに、蟹、イクラ、ホタテという人気海鮮がどっさり乗っかった「海鮮丼」。確かメニューには「北海丼」と書いてあった。ランチだとこれで800円。夜注文したら倍くらいは請求されるだろうか。
そもそも北海丼と称するには北海道でとれた食材を丼にしたものであるはずだ。うに、蟹、イクラ、ホタテもそれぞれに北国の香りを感じるが、こと「ホタテ」については北海道よりも青物が本場であり、実際の流通量も圧倒的に青森が強いはずである。
この丼に「ホタテ」が乗っていてとても美味かった、つまりは味の〆を演じていたと見ているのだ。つまりホタテは陰の主役でもあった。北海道の人気海産物を前にして、多分青森のホタテは影が薄かったかもしれないが、これが在ったからこその味のハーモニーとでも云えるのであり、おいらは断然に青森のホタテにこれからもずっと愛着を持っていたいと感じたのである。