造反無理政局の行方4 菅直人総理の目指すべき展望について

ここへ来て「電力」を取り巻く利権絡みの異常な実態が漸く明らかになってきている。それかあらぬか電力利権にあずかってきた一部人間達による、菅直人総理の追い落としをはかったあれやこれやの企みは異様を極めていると云って良い。

経団連会長だか、大学の学長だかが、菅直人氏をののしっている報道映像等を映像で見れば、「電力関係者」たちの浮き足立った様が目に透き通る映像として明らかになっているのである。

まさに「裸の王様」にも例えられる菅直人総理には、もうひと踏ん張りして頑張ってもらって、我国の「脱原発」への確かな道筋をつけてもらいたいと希望している。「大連立」などというもっともらしい政治的駆け引きは、電力絡みの守旧派を利することは明らかであり、絶対に阻止しなくてはならない。これは民主、自民、公明、その他諸々の政党を横切って侵食した邪悪的政局のパワーを阻止しなければならないことをも意味しているのだ。

猛暑に突入する中で関東圏その他の国民は、きちんと電力のコントロールを維持している。「電力不足」といった仮想の危機を煽り立てているのは、東電をはじめとする電力関係者であることは、時間の経過と共により一層明らかになっていくことだろう。

誰かが菅直人氏を称して「バルカン政治家」と述べていた。決して褒め言葉ではないが、当たらずといえども遠からずの評価が与えられているということだ。こんな評価も逆手にとって、菅直人氏にはまだまだ「脱原発」の確固たる道筋を付けてもらいたいと思うのである。

マスコミ先行で取り沙汰されている「脱原発解散」もありだ。こういう時期において、このくらいの政治的パフォーマンスは必要である。民主党が下野するくらいの矮小な展望を吹っ切って「脱原発解散」すれば、その先の展望も見えてくると云うものなのである。