5月の皐月(さつき)ならぬ「躑躅(つつじ)」の花が満開見頃なのだ

桜が散ってモノトーンと化していたごとき町並みに皐月の花が満開か!

――等とそう早合点していた満開の、真紅の花弁をデジカメに納めていたおいらであったが、実はその花は「皐月」ではなく「躑躅(つつじ)」の一種であったということを知り、2度吃驚したのでありました。

自転車のペダルを漕ぎつつ路地裏の小路を走っていたおいらの視界に飛び込んできたのは、真紅な花弁を咲き猥らせている、さる瀟洒な庭の花壇の一隅に咲き誇っていたつつじなのだった。躑躅という花の咲き誇った様子に、自転車の歩を止めて見入っていたのだ。

5月の花だから「皐月」だとばかりに早合点していたのだが、色々と調べているうちに更なる混乱を来たしてきたのだ。「皐月」とはそもそも「ツツシ科」の一種で旧暦の5月、即ち「皐月」に咲く花として記録されてきた。云わば躑躅の中の特殊な品種なのだったということになる。

兎に角にも本日は、躑躅の花弁の見事なりを視覚におさめて味わおうという心づもりであった。