中華の「ジャージャー麺」は盛岡のとはちょいと違う

東北の盛岡で食して以来、おいらは「じゃじゃ麺」の熱烈なるファンである。本日はそれと似て非なる「ジャージャー麺」を食したのであり、また新たな出逢いに遭遇したのであった。

大震災の後には一時休業していた中華料理店が開いていたので、訪れてみたのだった。そこで食した「ジャージャー麺」は、確かに美味しかったのだが、盛岡の「じゃじゃ麺」に比べると、ちょいと物足りない食べ物だと感じ取っていた。

「じゃじゃ麺」の麺が太いうどん様のものであるのに比べて「ジャージャー麺」は一般の中華麺である。その食べ応えの無さが先ず挙げられる。そして、海鮮食材が豊富な具沢山の餡の味覚は、盛岡仕様のものに比べると、いささか物足りないものであった。冷凍の海鮮食材が盛られていたその麺類は、お腹を膨らますものとしては充分であるが、味覚を満足させるものではなかった。

元来は「じゃじゃ麺」の元祖が中華の「ジャージャー麺」であり、オリジナルな評価で云えば「ジャージャー麺」に分があることは明らかである。だがしかしながら、食の愉しみを満足させてくれるメニューとしては、「じゃじゃ麺」のほうが上手である。日本の地域に根付いたこれらのメニューに、天晴なのである。