おいらが仕事を請けている会社の某氏使用のパソコンが、コンピュータ・ウイルスに侵されててんやわんやであった。
話を聞くところによれば、某氏が某アダルトサイトにアクセスしていたところ、入金を促す画像がモニターに現れたきり消えないのだとか…。いっぱしの企業の管理職でもある某氏ではあるが、業務上のこととはいえ自らアダルトサイトにアクセスしていた事が明らかになるのが忍ばれずに、こっそりおいらのところに相談しに来たと云う事らしいのだ。
話を聞いて当初予想したのは、ブラウザの「ホームページ」の設定、あるいはデスクトップの背景画像が書き換えられているのではないか? ということであった。実際にそうした事例はよく見かけるのだ。だがそんな簡単なものではなかったことが判明したのだ。某氏のパソコンをチェックしたところ、想像した以上の被害が及んでいたことを目の当たりにしたのでした。
まず驚いたのが、そのウイルスの一種であろうそのファイルが、「ウイルスバスター」にて検出も駆除も出来なかったと云うこと。それだけ最近のアダルトサイトの仕掛けは巧妙化しているということになる。様々なネット情報等を総合すると、極めてトリッキーな「スパイウエア」と呼ばれるアプリケーションが、アダルトサイトから侵入されてしまったようなのである。
色々な手を尽くして、ウイルス感染が疑われるファイルを削除してみた。すると一時的に、5分程度は画像が消え去っていた。仕事を終えたつもりで某氏にその件を伝えた。そしてまた、消えたはずの画像がゾンビのように、またもやモニター上に立ち現れてしまったのであった。
こうなったらいらもお手上げである。ネット情報をまた検索してみると、昨年辺りからこのような被害が続出していると云うことのようなのだ。今度その職場に行ったときには、残念ながらウィンドウズの再インストールをするしか方法はないのだと告げて実行しようと考えているところなのでありました。