ミルク味はこれならいける「シチューロールキャベツ」なのだ

冬の食材キャベツを旨く食したいと、ロールキャベツを調理したのでした。

いつもは大体がトマト味で調理しているが、冬にはシチュー味が相当か等と考えて、シチュー味にて煮込むことにした。ジャガイモ、ニンジン、玉ネギの基本野菜に大蒜、生姜、エノキ茸を加えてグツグツと煮込むこと40分余り。ミルク、シチューのルウを加えてさらに10分以上煮込んで出来上がり。

野菜類は程よく角が取れて丸くなり、ロールキャベツはスプーンでカットできるくらいに柔らかく、ほっかほっかに仕上がったのです。

個人的な嗜好になるが、おいらはどうも牛乳、ミルク味といったものが苦手である。脱脂粉乳の給食で育った最後の世代にもあたるのだが、当時の食生活におけるミルク感は、最低ランクの評価を与えたいくらいなのであり、ミルクとは吐気をもよおす食物の代表格として記憶にインプットされてきた。ある種のトラウマ的体験として根付いていると云ってよい。

だがミルク味のシチューは別格なのだった。ジャガイモ、玉ネギ料理があまく仕上がり、鶏肉、豚肉、等の肉類にもより味わいが深まっていく。おいらの実家でもカレーと共に定番のメニューとなっていたようである。

さて肝心のシチュー味的ロールキャベツだが、野菜の旨みがシチュースープに溶け出して、それをロールキャベツが吸い込んでおり、想像以上に深いこくとホットな旨みを味わったのでありました。ただのシチューだとこうはいかないのだ。ロールキャベツという、いわば主役の存在が在ってこそ、脇役シチューの味わいが際立っていたということなのだ。