86歳になった父親が「第58回ニッコールフォトコンテスト」で受賞したという話を聞き、新宿のニコンサロンを訪れたのです。
http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2011/01_shinjyuku.htm#02
「ニッコールフォトコンテスト」とは、全国のニッコールクラブ会員を主対象にして開催されている。父親も相当の昔から同会員になり、地元の支部長なども務めていたようだ。写真を始めたのは15歳当時からだというので、もう70年を越すキャリアということになる。おそらく受賞者の中では最年長だろう。
今回のフォトコン会場を回って感じたのは、デジタル全盛。はっきりとデジタル・フォトが市民権を得たばかりか、大手を振るっているという光景だった。9割かそれ以上はデジタル作品で占められていた。ニコンの「D700」「D300」「D90」「D80」といった機種は全国的に写真家たちの標準的機種として広まっている。ちなみにおいらの父はデジタル一眼のカメラは受賞賞品として入手し所有しているものの、未だ使いこなしてはいない。受賞作は「ニコンS」「ニコンF3」「ニコンF100」等でフィルム撮影したものだ。
この数年の間でデジタルカメラは相当の進化を見せている。画素数が1000万画素を越え、それ以上に画に締まりが出てきた。以前のデジカメといえば、フラットな描写で画に締まりもなかったのだから、相当な進化である。
アナログに比較してデジタルが及ばないとされてきた要素について、デジタル技術がここに来て追い着いたということなのだろう。あえてフィルムを使ってアナログ撮影をする必然性が減少したと云うことなのだ。即ちこれからが、デジタル写真の可能性を試すチャンスでもある。