今年の冬は「餃子鍋」が流行なのだという。以前からメニューとしては存在してはいたのだが、この不況下、低価格でしかも腹持ちが良いということで、近頃では各界からの支持を集めているのだ。
今年はおいらもこれまでに何回かの「餃子鍋」を食してきた。その実態は、安価で作れるというだけのいい加減なものから、グッと来るものまで様々なのだが、それにしても押さえておくべきポイントは存在するのだ。その基本のポイントというのは以下の3点。
①中華味のスープ
②もちもちした食感の餃子の具材(つまり焼餃子のものではなくて水餃子用に用意された餃子のたねが必須である)
③身体の芯から温め得る薬膳の使い方
等々である。特に「薬膳」の効果を最大限に活かすメニューであればこそ、流行の鍋の名に値するものだということなのだということを基本にそなえるべきである。
薬膳の素材としては、キクラゲ、クコの実、松の実、そして忘れてならないのが「生姜」なのだ。生姜のすり身をたっぷりとスープに加えること。これが欠かさざるべきなのである。しつこく強調すれば、生姜のすり身の無い餃子鍋などは、真の餃子鍋にも値しないということ。これは恐らく食べてみなくては判らない真実であろう。
おいらもそんな基本に則りつつ、「餃子鍋」を調理したのです。これまであまり使わなかったキクラゲ、クコの実、松の実、等々の食材を活かして作る冬の鍋は、心も身体も暖かくさせるに充分でありました。