白馬の蓮華温泉に向かった。白馬山を含める北アルプス山脈の眺めが素晴らしい。自噴するいくつもの源泉を持つ温泉は、4つある露天風呂にそれぞれがそのまま流れ込んでいて、それぞれに泉質の違いを感じることが出来る。よくある旅行雑誌風の表現を借りれば、まさに野趣溢れる天然温泉の宝庫だ。しかもこの天然露天風呂に入浴するためには、山道登山を行なわねばならない。かといって片道15~20分程度であるから、おそれることもないのです。
薬師湯
蓮華温泉郷にあり他の風呂より最も高いところに位置している。登山口から20分弱歩かねばならない。それなりに高みから見下ろす風景はそれなりのものがある。ここまで登山してこそ蓮華温泉に向かった甲斐があるということだろう。
仙気の湯
最も大きな湯船を構えており、蓮華温泉露天風呂の中心にある。仙人の気分になれるということでこの名前が付いたらしい。
黄金湯
昔は黄金色の湯が沸いていたという説もあるが、今は無色透明の澄んだお湯がこんこんと沸いている。自然の中の天然温泉に漬かれば、身も心も癒される思いになれる。登山口から5分足らずの場所にあり、登山に不向きな人にも利用できる便利なお湯である。
三国一の湯
とても小さな浴槽に、とても温いお湯が注ぎ込んでいる。まるで野生の猿の為に設置されたような風呂。とてもだいの大人が入って温められるような代物ではない。横目で眺めて素通りする登山客がほとんどだ。