群馬のアンテナショップで青だるまに遭遇 だが、セルリアンブルーには遠い青にがっかり

 

上州群馬のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」で、青だるまを見かけた。青は「サムライブルー」の青だ。ワールドカップに出場中の日本チームを応援するために作られた特製品の代物だという。いかめしい顔の下には日の丸があしらわれている。それはもうべたなデザインそのものなり。価格も今年の年号にちなんで2,010円という値が付けられていたのだった。「百個用意して並べたんですけど、大人気でもう3つしか残っていないんですよ」と、店舗関係者は興奮気味の様子なり。

だるまが赤色と決めてかかるのは愚の骨頂だが、果たしてサムライブルーの青だるまの存在意義はありやか? そんなことを天邪鬼なおいらは考えてみたくなったりするのである。何故にブルーなんだ? 何故にライトで鮮やかなセルリアンブルーではなくダークな青なんだ? などとそんなこんなが脳裏を駆け巡る。ブルーを色々調べてみれば、様々な色合いのブルーがあることに気付く。サムライブルーばかりがブルーではないぞと思う今宵なのである。

改めてサムライブルーに塗り固めたる青だるまを見詰めてみれば、何か気張った佇まいばかりが印象強く眼下に飛び込んでくる。そんな印象ばかりが強く焼き込まれており、今ひとつピンと来ない。敢て買いたくなる気持ちが湧いてこないのである。青色の中でも特に好きになる色ではない。

ブルーと感じて考えて先ほどに思わず記した「セルリアンブルー」には、些か思い入れがある。おいらの出身高校のライバル校とされている高崎高校(通称「たかたか」)の校歌の歌詞には、ハイカラな「セルリアンブルー」が高らかに謳われている。おいらの地元よりもハイカラなる語感で、強烈にアピールしたのが「セルリアンブルー」なのだ。ちなみにこの校歌の作詞者は草野心平。作曲家は芥川也寸志である。聴いて損はないと思えるのでここにリンクして紹介してみます。ちと音量が大きいので注意してくだされ。

http://www.takasaki.ed.jp/suiransai/sui04/sound.html

さて今夜は、ワールドカップの対デンマーク戦を控えている。夜更かししてサムライジャパンの試合を観戦しようかと、少々考え込んでみたが、やはり止めにしとこ。もしリアルに見たい気持ちが本気で何処かに宿っていたならば、その時間帯にふと目覚めたりして応援の時間を過ごすことになるのかも知れないが、いずれにせよ明日になれば知るべし結果なのではあるから、一喜一憂するまでもなかろうに。成り行きに任せるのが一番なり。