当代随一の人気アイドルの井上真央が主役を演じる、純愛少女映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」を鑑賞。青木琴美の同名の原作漫画を実写映画化したものだ。
原作漫画は「少女コミック」(小学館)に2005~2008年の間連載され、750万部という驚異的な売上を誇っている作品。全寮制のエリート高校に入学した「繭(井上真央)」と「逞(岡田将生)」との恋のお話である。キヤッチコピーとして「僕たちの恋愛には、タイムリミットがある」との台詞が、映画公開中の映画館で踊っていたことを記憶している。。今や純愛映画の定番、欠かすべからざるものとなった感のある「死」と「別れ」とが、少女漫画タッチで映画作品に独特の気品を添えている。昨年10月に映画は公開され、まずまずの入場者数であったようだ。だが現在公開中の「ダーリンは外国人」や大ヒット作となった「花より男子」と比較すれば、些か地味な印象を与えられさえしていた。
ところがこの映画のポスターが、おいらの視線を釘付けにしていたのである。若い男女が――たぶん高校の教室の中であろう――キスをしあうという、どこにも有り得るシチュエーションなのだが、やはり人気実力ともにピカイチの女優にかかれば、その一瞬の輝きは永遠に近付く光景ともなって見るものを飲み込んでいくようであった。
散らない花は無いことは明瞭なる道理であることを知りながらも、旬の花の艶やかな輝きに、年甲斐もなく見とれてしまったという訳なのである。当時公開されていた映画は見逃していていたところ、先日はTSUTAYAの新作棚にてこれを発見。早速レンタルし鑑賞したという訳なのでありました。