永遠不朽の坂本龍馬人気を利用する政治家たち。

今日、ソフトバンクの孫正義氏が妙なツイートをしていた。追跡してみると、NHK「竜馬伝」に関するトピックスのことを色々PRしていた模様なり。

http://twitter.com/#search?q=%23ryomaden

まさにリアルタイムで番組の感想が書き込まれていく。まさしくこれは龍馬のファンクラブの集いであろう。twitterというメディアの一面を垣間見た思いである。坂本龍馬に関して常識的な知識しか持ち合わせていないおいらは、とてもファンクラブの集いに参加しかねるが、だがそれ以上に、これだけの熱狂渦巻く人間たちの群れには距離を置いていたい。ファンクラブを超えて信者同士の会話というのはどうも苦手である。

それにしても坂本龍馬人気は一時期の長嶋茂雄並かそれ以上と云えよう。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」がはじめて刊行されたのが1963であり、50年近い年月が経過する。司馬遼太郎作品のみならず、映画界での「竜馬暗殺」、漫画では「巨人の星」の星一徹が熱狂的な龍馬ファンとして登場する。様々な仕掛けとともに龍馬人気は永遠不朽のものとなったのである。

新党ブーム、離党ブームであるが、そうした政治家の言葉からはきまって「坂本龍馬」の言葉が出てくるのも、龍馬人気のもの凄さゆえのことだろう。鳩山邦夫の離党の会見で述べた「龍馬さん云々」のコメントは滑稽でさえあった。あるときは「革命の闘士」、ある場所では「憂国の獅子」として、我田引水的に解釈され崇拝されるのは、龍馬がNo.1である。政治的信条はどうあれ、これだけ名前が利用される当の龍馬さんは、草葉の陰でどのように感じているのか知りたいところである。