先日雨模様の中で見かけた桜のことが気になって、も一度眺めに行きました。しかしながら桜の花までの距離は想いの外に遠く、3メートルはあろうかと云うほどの、遠距離恋愛ならぬ遠距離鑑賞デーとなった訳である。こういう場面に遭遇したおいらとしては、徹底的に近付こうと試みるかあるいはそのまま立ちすくむか、どちらかを決断しなくてはならない。まるで想いを寄せる女性に対する仕草と似ていなくも無いのである。だが鑑賞を深めつつそんなことはどうでもよくなってきたのである。小ぶりだが可憐な花びらを開花させて愉しませてくれる、地元多摩の小彼岸桜は、まるで忘れていた胸きゅん体験にも似ていたのでありました。
八王子の富士森公園といえば春の桜で有名だが、早咲き桜の種類はやはり、染井吉野ではなかったようである。
聴くところによると「小彼岸桜」という名前だとか。う~む、なんとも風情豊かな名を付けられたものである。もうすぐ、彼岸の頃には満開の花を咲かすのだろう。ちゃらちゃらと着飾った華やかさはなく、却って可憐であり瑞々しさが伝わってくるのであります。