ペルーが震源地の津波騒動も、ようやく収束しつつあるようです。日本では最大1.45メートル、海面が上昇したというが、その緩やかさは、「津波」というイメージにはほど遠かった。まるで「大洪水」と混同しているかのようだ。
それはさておき本日は、2000年の300万枚超の大ヒット曲「TSUNAMI」を想い出した。第42回レコード大賞の受賞曲でありサザンオールスターズの代表曲である。歌詞とメロディーが一体となったバラードであり、歌謡曲史上稀に見る大衆性と音楽性との融合が果たされた名曲だと思う。
♪見詰め合うと 素直に お喋り出来ない
津波のような侘しさに
I know.. 怯えてる
めぐり逢えたときから 魔法が解けない
鏡のような夢の中で
思い出はいつの日も 雨
最愛の人に捧げるラブソングなのに、どうして「TSUNAMI」なんだろうと、かねてより不思議だった。たしかに津波のように押し寄せては引き、引いては押し寄せるという、そんな逃れ得ない愛のイメージである。だが「大洪水」のような自然の驚異ではなくて、甘っちょろいイベントとして捉えたのだとしたら、ちょっとずれている。