ご存知、政治現象を風刺するお笑い集団「ザ・ニュースペーパー」の新ネタが見てみたいと、久々にYouTubeにて検索してみたところありました。
かつて、小泉純一郎から始まって、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎と、四代続いた総理大臣の滑稽至極の物真似は、まさに抱腹絶倒させる毒々しさとリアリティーを有していたものである。丁度、政権交代前の熱気が彼らの芸のパワーを後押しさせていたともみえる過去の光景である。だがここにきて、彼らの出番は減ってしまったようなのである。
鳩山内閣の船出の前後には、また新しい「偽鳩山」が芸を披露していたものであった。だがパッとしないままに終焉を迎えたのであろうか? いくら対象を観察したところで、それ自体が芸をパワーアップさせていく原動力とはならないことを露呈させていた格好でもある。諧謔の根底には研ぎ澄まされた観察力とともに、混沌へと導く爆発力が不可欠なことを、あらためて確認するところなのである。
このままザ・ニュースペーパーが埋もれた芸人人生を歩むことにになるのか否か? それはあらたなる攻撃対象=敵を見出すことから始まっていくのであろう。