高田渡「ごあいさつ」についての勘違い

本日、職場の話題豊富な某女史が、ある問題提起していたのである。

「『お世話になっております。』という言葉を、手紙の最初に記したほうが良いのか否か」と…。おいらもその時には、「それはコミュニケーションを丸く収める言葉遣いだから、書いたほうが宜しいのだ」というようなことを述べたのだった。そして付け加えたのが、高田渡さんの名曲『ごあいさつ』についての解説である。

「高田渡の名曲『ごあいさつ』にも、『どうもどうもいやどうも』といって、コミュニケーションを丸く収める様子があるじゃないか、云々かんぬん」…と。

だが先ほど帰宅して、「ごあいさつ」を聞き直していると、大きな思い違いをしていたことが判明して、些かおいらもバツの悪い状況なのである。

takada-2

♪どうもどうもいやどうも
 いつぞやいろいろこのたびはまた
 まあまあひとつまあひとつ
 そんなわけでなにぶんよろしく
 なにのほうはいずれなにして
 そのせつゆっくりいやどうも

この「ごあいさつ」は、バツの悪い相手に対して発せられた、拒絶のボキャブラリーであり、いわば諧謔にも似た響きを奏でているものだ。であるからして、この曲をして「コミュニケーションを丸く収める言葉遣い」といった説明は、全然正しくなかったのである。しかもおいらはこのとき、「ヤフーで『高田渡』と検索してみると、30番目においらのサイトがヒットする。昔は11番だったんだけどね…」などと、自慢話さえしてしまったのだから、始末に負えないのでした。ちなみに今「30番目」くらいのおいらの作ったサイトは、下記のとおりです。

http://www.midori-kikaku.com/artist/takada.html

ちなみに名曲「ごあいさつ」の作詞は、谷川俊太郎さんが手がけております。これまた今日知ってびっくり!