亀井静香大臣の言説が論議を呼んでいるという。「日本で家族間の殺人が増えたのは、大企業の責任」と、さる5日の講演会で発言したという。けだし至極最もな発言である。論議、誹謗を呼んでもなお取り消さないという気概も見事と云ってよい。
http://mainichi.jp/select/today/news/20091007k0000m010141000c.html?link_id=RAH05
繰り返すが極めてまっとうな論議であり、判断である。統計を正しく取って正しく判断すれば、おのずからこの正しい判断を導くことができるはずである。(手垢のついた「正論」などという語彙は使いたくない。あくまでも正しい判断、正しい論理というのが相応しい)
振り返るのもおぞましいが、かつて小泉純一郎一党の残滓が未だにこの日本社会に蔓延っている以上、折に触れつつ、小泉構造改革のまやかしについて批判を継続させていくことは必要である。亀井大臣の発言もその文脈において評価に値すると云ってよい。
かつて、某零細出版社の社長から、「親殺し・子殺し」をテーマにしたドキュメントの執筆を持ちかけられたことがあり、おいらもその当時、関連のデータを探っていたことがあった。某零細出版社社長は、古代史からの「デュオニソス」的神話からの切り口における論理展開を意中に思い描いていたようだが、おいらが判断するにもっと単純至極の成り行きにしか見えなかった。経済的弱者の急増+倫理的レベルの急落により、必然的にもたらされた現象の一つにしか見えなかった。「デュオニソス」的神話の哲学と、今日的「親殺し・子殺し」とが、どうしても結びつかず、折角のその提案も、丁重にお断りしたのでした。
話題は変わるが、今宵自宅に辿り着くなり、こおろぎの鳴き声に迎えられたのです。とても懐かしい響きに、一日の疲れなど吹っ飛んでしまった。狭い我が家の庭にもこおろぎが巣を作ってくれたと想えば、大変にハッスル発するである。