今年は早くもフレッシュなる「初ガツオ」に出くわしたのだ

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「目には青葉 山時鳥(ほととぎす)初松魚(かつお)」という山口素堂の有名な句に象徴されるように、「初ガツオ」といえば春を告げる味として有名だ。いや春というよりも、現代では5月から6月にあたる、初夏に近い季節の味として広くいきわたっている。今年は早くもフレッシュなる「初ガツオ」に出くわしたのだった。

ところが先日、まだまだ寒気吹きすさぶそんなときに「初ガツオ」に出くわすこととなっていた。上に示した写真のとおり、その身の色は鮮度まばゆい赤色に占められている。魚の青味を内に含んだ赤味とでも云おうか。

大きく切りさばかれたカツオの身は、フレッシュさみずみずしさ至極であり、春の食欲を謳歌させる食材にもってこいであった。

「鯨(クジラ)の大和煮」はどこか懐かしい味わい

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先日、上野を散策して立ち寄ったアメ横界隈の有名なスーパー「吉池」にて、「鯨大和煮缶詰」を見つけた。今では入手が難しくなっている鯨肉を、甘辛の大和煮にして缶詰パッケージにされている。

こんなに甘みが強くくどいくらいな味付けではある。けれどもどこか懐かしい。あまり沢山食べた記憶などは無いが、たまに食べていた鯨肉の味は、どこか懐かしく感じられた。

日本の国民食として一時はポピュラーだった鯨肉は、今はこのような缶詰で味わうくらいが現実的な入手法である。いつもの晩酌に一味違うつまみとしての「鯨(クジラ)の大和煮」は、とても懐かしい味わいに満ちていたのであった。

男の「プチ贅沢」の第1位は「お酒(49.3%)」というアンケート結果も納得というべきか

男の「プチ贅沢」の第1位は「お酒(49.3%)」というのも納得というべきか、というアンケート結果。

http://www.asahigroup-holdings.com/news/2013/0212.html

世知辛い日々が続いている。今日的に云えば、経済学者や政治家やマスコミ関係者達の多くによればその原因はすべからく「デフレーション」にあるのだとされており、まるでデフレ脱却を実現する「アベノミクス」こそは日本経済を救う魔法の杖のようだ。安倍首相の主唱する「アベノミクス」という言葉はまるで魔法の杖のごとくであり其の魔法の杖は何度かその姿かたちを変化しながらマスコミ媒体を席巻しており、これからもまたそんな馬鹿げた空話を垂れ流し続けていくのであろう。そんな空話を真に受ける日本人の国民性にかんしてはといえば、なんとも空しい限りである。そしてさらにそこぶる残念なことだが、男の「プチ贅沢」の第1位は「お酒(49.3%)」というのも、この世知辛い時代の風景として、納得というべきかもしれない。ちなみにおいらは毎日のようにそんなプチ贅沢とやらを続けている。もう少しましな時代であればこんな習慣は、贅沢以前の当たり前の習慣として捉えられるべきなのであろうことなのだ。

高級魚の「シマアジ」を久しぶりに味わう

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アジ科の魚だが体長はかなり大きく、1メートル以上のものまである。鯛にも似ており、縦に長い縞模様があるのが名の由来だとされ、その味は鯛にもひけをとらないほどの美味である。漁獲量が少なく高級魚の代表格である。

おいらも過去、神奈川県真鶴町を訪れたときにシマアジを食し、その美味さに驚いたものである。それ以来、都内で食する機会は訪れることはなく、先日はメニューを目にするなり注文していたものではあった。

見た目もまた青魚より白身魚に近く、薄い皮の下にはきれいなピンク色が光っている。コリコリとして弾力があり繊細な味わいだ。

温かくなりそうな季節の日に食べた「菜の花」おひたし

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今年も温かくなったらこれを食べたい、あれを食べたいという思いを強くしているところなのだが、温かい春の息吹をもたらしてくれたのが「菜の花」ではあった。黄色い絨毯と称される花か咲く前に収穫されて食用に供されるものである。

先日はニュース番組にて、どこぞかは失念したがどこぞかの地方で菜の花の黄色い絨毯が咲き誇る前の畑をレポートしていた。そんなことも手伝って、菜の花は大変至極に待ち望んでいた。

そんな地域は房総であろうか、あるいは伊豆地方だろうか、四国の某地域なのであろうか? 何処であろうとも既に春の準備は整っているということだろう。

「ふきのとうの天ぷら」を味わえば今年も春の訪れを実感するのだ

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冬の極寒を経てふきのとうが芽吹いている。この時季のふきのとうの料理に出会うのことは即ち、春の季節の訪れを実感するのに等しいのである。本日は偶然にも「ふきのとうの天ぷら」の滋味に遭遇したのであり、その独特の苦味とえぐみが 、今年もまた春の訪れを実感させる手助けをしてくれていた。

ふきのとうを採取するにはこつがあり、けっして素人が簡単にものにできる代物ではない。そもそもふきのとうが地上に顔をだすことは極めて稀である。茎は地上には伸びず、地中で地下茎となり横に伸びる。のであるから、地下に眠っている時間がいかに長くて重要であることを指し示しているのである。

早春に葉の伸出より先に花茎が伸び出す。これをふきのとうと呼んでいる。個性が極めて豊かかな植物であり、人間の食用としても重用されている。これから春の季節にかけての季節、ふきのとうは要チェックであり、超々的ゲットしたい食材であるということなのである。

滋味豊かな「とんこつ木耳ラーメン」の味わい

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とんこつラーメンの専門店は都内にかなりの数が存在する。「博多風龍 秋葉原店」もシンプルなとんこつラーメンを提供するので、おいらの行きつけの店となっている。

此処でもおいらがよく注文するのが「木耳(きくらげ)ラーメン」である。どんぶりの上一面に木耳が覆い尽くしている姿は、見た目も圧巻である。

木耳とは、キクラゲ目キクラゲ科キクラゲ属のキノコのこと。ブナなどの枯れ木に群生する。黒々として艶があり、食感はほどよくコリコリと噛み応えがある。

そもそも「不老長寿の素」とも云われるきくらげであるからして、漢方食材だとばかり思っていたがそうでは無さそうではある。だか
栄養価は馬鹿にならないくらいだ。不溶性の食物繊維がたっぷり含まれており、腸の蠕動運動を活発化させていくのだから、積極的にとっていくのに越したことはないのである。

連載再開した雁屋哲原作「美味しんぼ(福島の真実)」を読んでいる

雁屋哲原作、花咲アキラ画による人気漫画の「美味しんぼ」が「BIG COMIC スピリッツ」誌上にて連載再開された。

発行元小学館の発表によれば、作者の雁屋哲氏はこの1年間のなかで、4回にわたって福島を訪れて取材して作品に取り組んできたということらしい。たかが4回なのかという疑問がおいらの中でも勃発してしまっていたが、おいら自身も2回程度の訪問ではあり、他人のことのあれこれをとやかく云うことはできないことは承知している。

ご承知のように、作者こと雁屋哲氏は、反原発に対する思いを云わば甲高く公言してきた文化人の一人あ、そうした意味からの期待度が高く、それ故により一層の注目度を増しているのだろうことは想像に難くないのである。さてそうした意味合いからも、この「美味しんぼ」の展開には興趣をそそがれてならないのだが、願わくば作者の雁屋哲氏が下手な日和見的見解を示さないことを。自民党安部政権になり原発容認の流れが加速しつつあることを踏まえつつ、断乎たる反原発のメッセージを発信し続けていくことを期待する。

「ハタハタのしょっつる干」は秋田の味わい

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秋田県の日本海側でのみ漁される珍しい「ハタハタ」という魚がいる。おいらも秋田地方に旅したときなどには必ずといってよいほど口にする、秋田の名産的食材である。体長はおよそ10センチ程度。小ぶりである。秋田地方ではこのハタハタを食材にしてつくる「ハタハタ鍋」が名物となっている。そんな鍋に必須の調味料が「しょっつる」である。出されたメニューは、ハタハタをしょっつるに漬けて干して焼かれたものである。

小さい魚ではあるが骨は太く、がぶりと噛み切って食するわけにはいかない。魚の骨を煩わしいものと見るか、或いは食の楽しみとして捉えるかによって、骨に対する評価は異なるのだが、魚好きの日本国民のおいらは、骨あってこその魚料理であり、魚骨大万歳なのだ。ハタハタは小骨が良い味わいなのだ。

思いの外にグッドなる「カレイの子持ち煮付け」

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白身魚の中でもポピュラーなのがカレイではあり、たとえば高級魚のヒラメと比較して、ポピュラーであることが評価的低位に甘んじているようであり、それは極めて不条理であることをここにリポートしていくのである。

カレイの煮付けには、カレイの魚卵の煮付けが添えられている。でありの「子持ち」であるのだが、しこしこのカレイの魚卵はとても風味抜群である。思いの外にグッドなのである。

思いの外にグッドなる「カレイの子持ち煮付け」なのであった。

「鶏皮餃子」は手羽餃子より確かにいけたのだ

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「鶏皮餃子」というメニューを食したのだった。

メニュー表を一見したところでは「鶏の手羽餃子」なのだろうと早合点していたのだが、よく見たところ手羽餃子ではない。手羽餃子はある種ポピュラーなメニューになりつつあるが、おいらはこれが中々合点がいかぬ、邪道的メニューとして捉えているところなのだ。

それにひきかえ出されていた「鶏皮餃子」は多分はじめて食する代物だったが、当初の予想以上に美味しくいただいたのである。

先ずとりあえずは口にしたところ、照りの利いた鶏皮の食感は、コラーゲン的潤いを彷彿とさせる味わいなのであり、軽く噛み切れるほどの弾力がナイスである。ナイスナイスを何度も口にしたくなるくらいにぐいっとくる。噛み切った奥には馴染み深い餃子のあんが待ち構えていた。

今年の「ワカサギ」も絶品の苦味と野趣性にうっとり

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大衆居酒屋にて「ワカサギの天ぷら」を食したら、また今回もという季節の味わいにうっとり。寒い湖底の中に生息するワカサギの姿は、その苦味とともに絶品の味覚を届けてくれる。

おいらの出身地の上州群馬県ではこの時期になると活き活きとしたワカサギ料理が目に付いてくる。上州のみならず東京都内の居酒屋でも、このワカサギ料理がポピュラーになったことは甚だ喜ばしいものではある。

このワカサギも多分、上州の榛名湖の湖底に生息していたものたちであろうという想像をたくましくしつつ箸を運ぶと、湖底のエキスさながらの苦味のエキスが口腔内を取り囲むように広がっていくのだ。

春を前に味わった「ワサビ葉着け」は鮮度抜群

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綺麗な水で育成されるワサビは、一般的に食用にされる地下茎の部分以外に、葉の部分が所謂「ワサビ葉」として食される。春の味として定着していたのだが、春を待たずに漬物として味わうことができたのだった。

控えめの醤油にて漬け込まれていた「ワサビ葉着け」は、その独特な香りが強くて、辛さや激烈な刺激以上に、新鮮な春の味覚が横溢している。春を前に味わった「ワサビ葉着け」は鮮度抜群だったのである。

根っこの部分のワサビは葉の部分に比べて辛味的刺激度は低かった。地下茎として育つ前の部位ではあり、意外性に吃驚していたものではある。

大根が入って2倍美味い「ブリのあら煮」

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冬はブリが美味しい季節なり。出世魚の代表格であるブリは、年を重ねるごとに脂身を増していくのであり、人間にとっては美味い条件を増していく。

そんな冬のブリのうまみを、これまた最大限に生かした料理は「ブリのあら煮」ということになる。

ブリのカシラを素材にして、日本食のベースである醤油と砂糖と味醂といった調味料でじっくりと煮込まれてつくられる。美味いあら煮には、ブリの旨味をたっぷりと吸った美味い大根が副菜的に添えられていて、この大根はえもいわれぬ冬の絶品料理なり。

大根が入って2倍美味い「ブリのあら煮」を食して、冬の味覚に温まっている。

都内下町の「串揚げ」を味わったが「レバ揚げ」には納得だ

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そもそもはおいらは揚げ物は嫌いである。揚げ物としてトンカツや牡蠣の揚げ等は美味いと感じているのだが、それ以外の一般的な揚げ物はあまり食したくない、いわば嫌いなものになってはいるのだ。

だがしかし、「レバ揚げ」というめにゅーは逸品であると常々思っていたのであり、今回もなかなか美味い「レバ揚げ」メニューに接していたので、これこそは飲兵衛御用達的メニューとして主張すべきと思い、ここに記して生きたいと考えたのである。

レバーの生臭さを払拭してこくを出すという「レバ揚げ」はすごい的なメニューではあった。

「巨人、大鵬、卵焼き」のヒーロー、大鵬関が逝った

「巨人、大鵬、卵焼き」の何よりのヒーロー、元横綱大鵬が逝った。長嶋茂雄氏は元大鵬の逝去に対してコメントを発表している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130119-00000047-dal-spo

大鵬関と長嶋茂雄氏といえば、「巨人、大鵬、卵焼き」として名声を極めた我が国のヒーローの一角を成していた。王貞治氏を加えた3大ヒーローではあるが、紛れもなく強いヒーローがかつての我が国にはいて、国民が鼓舞されていた。戦後のある時代を生きてきたおいらにとっては、「巨人、大鵬、卵焼き」という言葉とともに、大鵬の偉業は記憶にやきついているのであり、それは昨今の五輪受賞者たちの比ではないのである。

秋葉原「缶’s Bar」の新メニュー「AKIBA飯(アキバめし)」

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秋葉原のランチタイムに「AKIBA飯(アキバめし)」を食したのだった。

レタス、きゅうり等のたっぷりのサラダと特製そぼろ肉の上に、スープと魔法(?)のチリ風ソースをかけて味わう新感覚どんぶり、という説明が踊っている。まずは、そなえ付けで出された中華風スープを少々かけて混ぜ合わせる。すると下に居座っていたご飯が顔をのぞかせている。その上から、インドネシア産特製のチリソース(サンバルソース)をお好みの量をかけて、またまた混ぜ合わせて出来上がり。そしてスプーンで盛って口に入れてほおばる。

メニューの値は500円と手ごろ。コーヒーなどのセットドリンクが付いても600円なり。これにトッピングとして、スパム、やきとり、コンビーフ、さんまといった缶詰を乗せることもできる。缶詰専門店としてオープンした「缶’s Bar」ならではのメニューである。

味のほうは沖縄料理の「タコライス」に似ている。さしずめライトな味わいのタコライスといったメニューである。「缶’s Barオリジナルごはん」として売り出し中なのだった。

■缶’s Bar
東京都千代田区神田花岡町1-19
03-3251-8722
http://www.nre.co.jp/shop/db/detail_00599/

「戦場のメリークリスマス」には、名匠、大島渚映画監督の世界観的真髄が凝縮されている

昨日はパソコンの調子がすこぶる悪かったのであり、書いている途中で何度もキーボードが引っ掛かっていたのみならずに、投稿のアップロードもままならなくなっていたので、いささかなからずの混乱を極めていたの是トンだった。本日はそんな事情もあり、昨日の大島渚監督についての半端に途切れて 書ききれなかったことなどを中心に記していきたい。

大島渚監督作品のなかでひとつを挙げよと云われたら、真っ先に「戦場のメリークリスマス」だと答えるだろう。それくらいにこの作品は、大島渚という稀有なる映像作家の深遠なる世界観が凝縮されている特別な作品なのだということである。

出演者には、ビートたけし、デビット・ボウイ、坂本龍一等々の個性派が顔をそろえている。そしてそれに負けないくらいに同作品のテーマの重さが、げんぜんと圧し掛かってくるのである。

反戦主義者として名高い坂本龍一氏をあえて軍国主義に染まった陸軍大尉ヨノイに起用し、現実的日本社会と映画的シチュエーションとの間に取り巻く緊張的関係性を深めていたのだ。こうした設定は、前衛的作品に挑戦し続けていた大島渚さんならではのものだ。彼の世界観、哲学というものを感じ取ると同時に、同映画には、映像的哲学とともにもっと広大なビジョンを観る思いで胸をときめかせていたことを、あらためて思い起こすのである。

我が国の名匠映画監督、大島渚さんの死を悼む

大島渚監督が逝ったという。享年80歳。肺炎が死因だという報道である。以前から脳梗塞による体調不良がうわさされており、リハビリに励んでいる姿などがよくマスコミ映像でみかけていたものである。肺炎が原因で命を終えるということは以前は考えにくいことであったが、近頃はリハビリ中の高齢者の死因の上位に「肺炎」が並んでいる。十分注意するに越したことはないのであろう。

大島渚監督といえば、「日本の夜と霧」「青春残酷物語」「新宿泥棒日記」等々の作品で注目され、「日本ヌーベルバーグ」の第一人者として日本の映画界をリードしていた名匠である。おいらも高校を卒業後には各地の名画座等にて大島渚監督の映画にのむさぼり観ていたものである。

赤羽「まるます家」の「鯉のあらい」は、呑兵衛にとっては特別の逸品だ

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上州の実家に帰省していたのだが、本日は大雪のために3時間数十分遅れで都内に到着、そしてふ と上野の手前の赤羽駅にて降車したくなり、つまりは赤羽の名店「まるます家」にて一献や りたくなっていたのであり、途中下車していたのだ。赤羽の「まるます家」と云えば、知る人ぞ 知る大衆居酒屋の名店である。都内の多摩地区に住むおいらにとってはなかなか足を運ぶこ とも難しいのだが、本日はちょっとした思い付きで足を運ぶこととなっていた。

以前も何度か立ち寄っている名店である。恋、いな否、鯉と鰻がとくに名物なのである。おいらは先ずは「鯉のあらい」を注文。すると、淡白な鯉の身がピチピチとはじけるようにして鮮烈な食感を楽しませてくれた。さすがに大衆名店の逸品だけのことはあるなと感動のメニューなのだった。