霊山から降りる獣

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F10号

獣シリーズとして描いた作品です。ある種の獣たちは、まるで人間界と霊界との仲介をするように行動するのだ、ということをイメージして制作したものです。まるで霊界との貴重な架け橋として存在しているのではないのか? こんな想像が本当かどうかは分かりませんが、いつもこれからも、ずっと霊界と人間界との懸け橋であってほしいものであります。

幼い獣が闊歩する里

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F10号

先日アップした作品と同様のテーマで描いた作品。こちらは幼い獣がモデルであり、より緊密に寄り添い支え合い、しかも愛し合える。親密な関係性を表現した作品なのです。どうか皆さん、幼い獣を見たら、愛して愛でてくださいますことを切に希望する次第であります。

獣が闊歩する里

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F10号

昨年2023年は、僕自身にとっては激動の年であったことは間違いない。のですが、むかしに描いた旧作品にもひかりを与えたいと思って、今回の投稿をしたのであります。タイトルは「獣が闊歩する里」。制作時にはけっこう気負って付けたものですが、いまではちんけなタイトルであると思う次第であります。獣が里を襲ってきたりするのをイメージしたのではなくて、里が獣たちを招待しているイメージで描いたことを、ここに明記していたいと思っています。

ともあれ、2023年の今年もよろしくお願いいたします。

妖かしの里

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F8号

今年2022年の描きおさめとなる作品。生活環境、生活スタイルを目まぐるしく変えて、私事ながら激動の一年を顧みれば、これが描きおさめとなってとても満足です。2023年からは、また少々、視点やスタイルを変えていかなければという決意を込めて仕上げました。

妖かしの里

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F4号

冬になると里山は静かさを増すとともに、妖かし度もアップさせるのこのごろです。
里山のあちらこちらからは、霊的な存在を想像させるいのちの叫びを聴くことができるのです。

妖かしの里

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F10号

田舎暮らしを始めて半年以上が過ぎました。出会いと発見を求めて里山を散策する機会が増えているこの頃なのです。

散策といっても都会のそれとは異なって、急峻な坂道やら、か細い獣道やら、あるいは地下から湧出して流れる水の川道だったりに、感銘を受け取っているのを感じ取るので、やはり田舎暮らしはやめられないのです。

ふとしているときには里山の息遣いを感じる時間に包まれます。それはきっと、様々な霊魂や鳥たち昆虫たちの息遣いにちがいないのだろうと思うのであります。歩くことは身体の健康にとって良いばかりではなく、様々な世界のいのちとの交流なのだと感じている昨今です。

身近な里山をモチーフに描いた作品は、当初の「豊穣シリーズ」から「怪かしシリーズ」へと、少々視点を変えて連作しています。妖怪たちに出会うことを想像しながら里山巡りを行なうのもなかなか愉しいものです。

都会の喧騒から発せられる叫びがムンクの叫びならば、こんな田舎の長閑な環境から発せられるのは、ムンクの叫びとは一味違っているものだと思います。

ムンクは偉大なアーティストで僕も尊敬していますが、都会派の作家であることから、少々異なったテーマなのかと思います。

日本の作家に例えるならば、都会派の太宰治さんの強烈な叫びに対して、吉本ばななさんの緩やかな世界観が当てはまるのではないかと思っているのです。

妖かしの里

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F4号

秋も深まり、近郊の山野も紅葉に染まって、散策が愉しいこの頃です。やはり散策しながら発見や出会いを続けていくことが、心の栄養になっていることを実感するこのごろです。里の光景が色づくのを見るにつけ、そこには歴史に蓄積された死霊や生霊や魂が行き交っているのを、肌身に感じ取っているのです。

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妖かしの森

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F4号森には精霊を始めとする様々な妖怪が生息しており、夢と現とを行き交っている。

そんな光景に接することは、僕にとってのとても稀有で貴重な体験ともなっているのです。

りんどうの里美術展

秋になると青紫色の花を咲かせる野草のりんどう。甲州・上野原は、りんどうの里として知られているが、今年初めて「りんどうの里美術展」に参加しました。知人の画家、山口嘉民さんからのお誘いがきっかけでした。上野原市役所の広いスペースに並んだ絵画、書たちの一角に、僕が描いた「豊穣の里」と題した20号の新作2点を展示していただきました。

■「第15回りんどうの里美術展」
令和4年10月18日(火曜日)から10月25日(火曜日)
午前10時から午後4時30分※初日は12時から、最終日は15時まで
上野原市本庁舎1階 展示室2・3

芸術の秋とも称される季節柄、美術展はどこもかしこも盛況のようです。昨日は僕自身が、もうひとつ「八王子市民展」にも出展していて、てんやわんやの一日ではありました。上野原は僕が居住する町の隣に位置しており、自然豊かな環境が目を惹く土地柄でもあり、ぜひ足を運んでいただきたいものです。

自由美術展

毎年恒例の「自由美術展」がスタートしました。今回も昨年と同様に、100号作品「遷移するいのち」を出展しています。

この「自由美術展」という公募展は、「二科展」等々の他の著名な公募展とは違い、雑な二段飾りなどすることなく、一点一段という丁寧な飾りつけを行なっているので、それだけでも参加した価値のある公募展です。

会場は六本木の「国立新美術館」です。お近くに来た際にはぜひお立ち寄り下さい。

■第86回 自由美術展
2022年10月5日(水)~10月17日(月)
午前10時~午後6時(入場締切午後5時30分迄)
会場:国立新美術館東京都港区六本木7-22-2最終日は午後3時閉会(入場締切午後2時)

今年の六本木界隈は、昨年よりも活気が戻ってきたと見えて、人々の往来も騒がしさを感じさせていました。昨年は自粛していた、居酒屋で一献などという愉しみを解禁させて、帰路には飲み歩きを行なったりなどしたのでした。居酒屋に流れていたバックミュージックには、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」などが流れていて、大衆酒場独特のムードに浸っていました。

豊穣の里・秋

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F20号

小鳥のさえずりに加わって、コオロギやスズムシの鳴き声に
心がワクワクされる日々がやってきました。
風景も日々新しく、少しずつ移り変わっていくのを見るのも
とても愉しいものです。


#小林活夫
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豊穣の里・秋

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F20号

夏過ぎ、騒がしい蝉たちも鳴りを潜め、
森に棲む小鳥たちのさえずりが里に響く季節となりました。
なかなか姿を見せない小鳥たちの、
混声合唱の鳴き声を聴きながら描いた近作です。

7月21日から、八王子の
「ギャラリー芙蓉」にて個展を開催します。
本日先ほど、搬入作業を終了しました。
およそ5年ぶりの個展になります。
コロナ禍で描きためた作品を中心に、
1号から100号まで23点を展示します。
インスタグラム利用者の方にも、
観に来ていただければ幸いです。

■小林活夫展 相貌Ⅲ
2022年7月21日(木)~7月26日(火)
11:00AM~6:00PM(最終日は4:00まで)
■ギャラリー芙蓉
東京都八王子市横山町18-19
電話042-623-9013

7月21日から八王子「ギャラリー芙蓉」にて個展を開催します

およそ5 年ぶりの久しぶりの個展ですので、
記念に別バージョンの案内アイテムとして、
冊子を作ってみました。
「ギャラリー芙蓉」さんにも先日から置かせてもらっています。
なにせ部数限定の冊子なので、
先着50名程度の方に見て手に取ってもらえたらと思います。

■小林活夫展 相貌Ⅲ
2022年7月21日(木)~7月26日(火)
11:00AM~6:00PM(最終日は4:00まで)
■ギャラリー芙蓉
東京都八王子市横山町18-19
電話042-623-9013

闇の中から見えるもの

昔から闇の世界を探訪することが好きである。少年のころから、田舎祭りの余興で開催された肝試し大会には奮って参加していた。真暗闇を自分の足のみで駆けて行く姿は、自分にとって貴重な体験であった。闇から戻って集落に駆け込む自身はとても誇らしくあり、自分で自分を褒めてあげたい気分でもあったのである。そんな子供時代の誇らしい気分を携えて、今なお暗闇の探訪を行なっている。田舎の古道を闇夜に探訪したときはとてもスリリングであった。その道は、歴史的街道の一つであるが、今は昔の古道としてひっそりと人々を招き入れている。今では地元人の往来はほとんど無くなり、闇夜に行き交うのはイノシシ、ネズミ、等々の野生動物ばかりである。熊に出逢ったならイチコロ必至の危険地帯と云っても過言ではない。その場所は野生の危険が漂う場所であるとともに、憧れていた精霊たちとの邂逅をもたらす場所として感じられるのであった。うっすらと浮かび上がった色彩から彼等の聖なる息遣いを感じ取り、生態に近づくことが可能となった。闇の世界とは、霊たち、妖怪たちとの交歓をもたらし得る特別な世界である。真昼の世界に居ては得ることの無い特別な体験をもたらしてくれる。成長し大人となって以来もずっと、闇の世界を追いかけて続けている自分自身がいる。多くのアーティストたちと同様に、真実とは何か? を追求することをテーマとして制作活動を行ってきたが、闇の世界にはまだまだうかがい知れない真実が埋もれている。暗闇の中から出会った精霊たちの姿形に接することが、絶えないテーマを追い続けていくことなのである。

7月21日から八王子の
「ギャラリー芙蓉」にて個展を開催します。
およそ5年ぶりの個展です。
コロナ禍で描きためた作品を中心に、
二十数点を展示いたします。
インスタグラム利用者の方にも、
ご高覧いただければ幸いです。

■小林活夫展 相貌Ⅲ
2022年7月21日(木)~7月26日(火)
11:00AM~6:00PM
(最終日は4:00まで)
ギャラリー芙蓉
八王子市横山町18-19
電話042-623-9013

何故精霊たちを描くのか?

そもそも精霊という存在は、非日常の存在であり、一般社会に於いては存在すらしないものとされている。いわば爪弾きにされているようなのだが、その存在感は半端なく巨きいのである。彼等は、いったい何処を本拠地として活動しているのか? まずそんなところから考察し探っていくと、所謂日常性とは異なる、別格の存在場所があることを突き止めていた。其処は、彼等が活動する本拠地であるとともに、まさに別格であり、無比無双の棲息の地であった。彼等が棲む場所の条件を、あえて一言で表わすとするならば、それは「無為の自然界」である。無為自然界にはあまり人間が近づかず、日本の様々な精霊や妖怪たちにとっての憩いの場となっている。妖怪たちが精気を養い霊気を奮い起こすためのパワーは、やはり無為自然界でしか産むことができ得ない。それは必須であり特別な条件である。浅薄で不毛の行為にうつつを抜かす人間たちを嘲笑うかのように、人間界からは距離をおいて、精霊たちは霊気を養い宿しつつ、活動の原資とするのである。霊峰、聖地だとかの呼び名で示される特別な場所には、彼等が棲息するための磁場が存在している。無為自然界が遠ざかれば遠ざかるほど、私はその地を益々強く希求する。ただ追い求めるのではなく、その世界に棲む生き物たちの存在を描きたくなる。精霊たち、妖怪たちが日常から遠ざかれば遠ざかるほど、彼等を希求する気持ちは益々高まるのである。

7月21日から八王子の「ギャラリー芙蓉」にて個展を開催します。
およそ5年ぶりの個展です。
コロナ禍で描きためた作品を中心に、二十数点を展示いたします。
インスタグラム利用者の方にも、ご高覧いただければ幸いです。

■小林活夫展 相貌Ⅲ
2022年7月21日(木)~7月26日(火)
11:00AM~6:00PM(最終日は4:00まで)
ギャラリー芙蓉
八王子市横山町18-19
電話042-623-9013