獰猛な顔を思いつつ「鱧の梅肉添え」を食する

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夏は始まったばかりだが毎日が暑苦しい季節ではあり、特にここ数日は戻り梅雨などとも云われるムシムシとした気候に打ちのめされる。そんな折、関東地方では未だ珍しい鱧(はも)の料理に出食わしたので早速味わってみたのである。

注文した「鱧の梅肉添え」というメニューは、湯引きした鱧の身を丁寧に骨切りをして、梅肉を添えて出されていた。関西地方の鱧料理の中では定番中の一品である。

そもそも鱧の湯引きと云うのは、関西地方ではポピュラーだが、関東地域に於いてはとても特殊なメニューとなっている。新鮮な鱧の身を湯引きする前にとても繊細な骨切りという調理工程を必要とするのだ。この骨切りを上手に出来る調理人は関東地域にはあまり多くはないのだろう。だからこそ本日の鱧の湯引き料理には何時になく満足感を味わっていたのだった。

そもそも鱧という魚類は全長1mくらい、もっと巨きいものでは2m以上はあるといい、ウナギ目・ハモ科に分類される魚の一種だという。鰻ほど脂は乗っていないので、その栄養素については軽視されているが、実はこれがとても生命力溢れる魚の一種なのである。鱧のいわば獰猛な顔はその顎と歯の発達した形相において特徴的である。同じ魚類の中では獰猛且つ個性的な種類として特筆できるのであり、その生命力から得られる食材としてのパワーについては注目に値するものなのである。

22種の野草穀物等、健康成分をブレンドした「黒健茶」

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22種の野草穀物等、健康成分をブレンドした「黒健茶」を飲んでいる。その原材料は、大麦、ハブ、とうきび、大豆、はと麦、黒豆、クコの実、熊笹、どくだみ、はま茶、柿の葉、びわの葉、スギナ、ナバナ、甘草、グァバ、クコの葉、アロエ、桑の葉、あまちゃづる、おおばこ、シモン、といった22種。それぞれが健康茶として単独でも商品化されているものだ。あたかもそれらを網羅した健康素材茶のショールーム的アレンジによる商品なのである。

おいらが実際に数週間飲み続けた印象としては、どくだみの味覚がしみるどくだみが主体の健康茶であり、柿の葉、桑の葉、等のダイエット志向のアレンジ商品であるということで、おいらも些かながら身体が軽くなった気分なのである。夏はこれを冷まして飲むのだが、薬草の味わいが結構いけるのである。

■黑健茶
http://www.kuronoya.jp/products/detail.php?product_id=69

「茄子の揚げ出し」は夏日には無くてならないメニューだ

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近頃は「茄子の揚げ出し」の料理をよく摂っている。暑い夏日にはトマトのメニューは必須であるが、その中でも揚げ出しを少し冷まして提供されたものはまさに、夏には必須レシピの代表格であると云ってよい。

88歳で今年には89歳になる父は、自宅庭を活用した家庭菜園で茄子を育て、育って食用になった茄子のほぼ全てを焼き茄子にして愛食しているのであり、たしかにこれは此れで美味しいのだが、揚げ茄子にしたらもっと美味しくかつ健康的でもあると思ってアドバイスしたいのだが、なかなかそのチャンスが訪れては来ないのではある。

茄子と揚げ油の親和性はとても高く、一面では脂分の摂りすぎと云ったデメリット的要素があるが、それでも此のメニューは欠かすことが出来ない。

例えば、冷やしうどんや冷やしそば、冷やし中華そばの具材として、揚げ茄子を添えれば確かな逸品に早変わりである。食欲不振に陥りがちな夏こそ、茄子の揚げ料理に注目すべきなのである。

夏にも美味しい「冷やしおでん」の注目はトマト也

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おでんは冬の食べ物だと思っていたのは昔の話ではあり、近頃平成の時代にあっては、おでんを冷やした「冷やしおでん」なるメニューが暑い夏にも幅を利かせているのである。

薩摩揚げ、蒲鉾、大根、蒟蒻といったおでんの定番的なおでん種に加えて、夏野菜のトマトが目に付くのである。冬の季節のおでん種としても市民権を得つつあるのがトマトなのだが、夏に冷やしたトマトを食べるほうが冬に食べるよりも美味いのは間違いない。

云わば当たり前の常識なのではあり、冷やしおでんにトマトは必須の食材と云う地位を得ているのである。夏にも美味しい「冷やしおでん」の注目はトマト也、ということなのである。

ちなみに冷やしおでんの具材としてあったのは、南瓜やシメジ茸などである。夏の食材ではないが冷たいおでんにはよく合っている。

マスコミ報道通りの自民圧勝の参院選挙に、今更ながらの落胆

 

参議院選挙の本日は故郷の上州で過ごしているが、おいらは都内で期日前投票を済ませていた。マスコミ報道にて予想通りであったとは云え、自民圧勝の今回の選挙については、今更ながらの落胆の思いでいっぱいであり、これからの我が国の針路に対しても悪しき影響を与えることが必至ではある。

株が上がれば経済好調だなどという短絡的な争点に終始された選挙結果のゆくすえではあり、なんとも云いがたい沈鬱な思いに支配された今宵である。唯一、今回の選挙でフレッシュに感じさせたのは、東京地方区にて山本太郎候補が当選確実を得たということくらいであろう。今まさに暗黒的我が国の将来がひたひたとおよびつつある。

かつて地元では慣れ親しんでいた「クワガタ虫」の子供に遭遇

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上州こと群馬へ帰省中のおいらではあるが、実家の家で、いつもの部屋へと足を踏み入れた途端に、足に何やらきりりと指すような刺激が走った。蚊でもなければ蜂でもない。そんな刺すような痛みは強烈に感じていたが、足の裏に巣くっていたのは、なんとも意外な昆虫こと、クワガタ虫の小さな子供のようではあった。ちょいと足をおいらが踏んづけてしまっていたことで、その子供のクワガタは元気がなかったようなのであった。子供クワガタにとっておいらの足は天敵でもあったであろうことは想像に難くないのである。強烈な暑さが襲っていた一時期は過ぎ去ったようだが、未だ暑い夜の木の葉に、本日遭遇したクワガタ虫の子供を置いて、今生の別れの儀式にも似たことなどを行っていたのである。

銀座の「シネパトス」が消えても「食事処 三原」は未だ健在

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今年3月には銀座の名画座「シネパトス」が消えて、三原橋界隈はてっきりと寂しくなってしまった。

シネパトスと軒を並べていた半地下街の食堂街はほとんどが其の営業に終止符を打って、今では名店の誉れ高き「食事処 三原」が一軒のみ。思えば同店には1年以上訪れていなかったのだが、久しぶりの「カツカレー」にはガツンとまいってしまった思いなのである。

衒いのないカレーの味ははじめて訪れた時のままであり、店内の雰囲気も其のままである。上にのったカツは前より些か小さくなったかのようでもあるが、カロリー控えめ志向のおいらにとっては丁度良いくらいの大きさであった。つけあわせの古き良きラッキョウがまたカレー味にアクセントを添えている。そしてなによりも、こんがりと揚げられた香ばしいカツとカレーのルーのハーモニーが夏バテ気味の胃袋を元気にしてくれていたのであった。

暑い夏には「つけ麺」で栄養補給なのだ

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暑い日々が続いている日本全国である。暑い日々にはソーメンや冷やし中華が幅を効かす季節でもある。

おいらは暑い季節にはソーメンや冷やし中華も食するが、だがそれ以上に習慣付いているのがつけ麺なのである。

叉焼やゆで卵といったタンパク質食材が豊富であり、麺類ならではの暑い日々にかき込むべきイメージにも似合っている。こんな季節にはラーメンよりもまたは熱い掛け蕎麦類よりも、中華のつけ麺が身近なメニューとなっている。

 

上州名物、逸品の「水沢うどん」を味わったのだ

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帰省中の上州群馬にて、久しぶりに逸品の「水沢うどん」を味わったのだ。

つるつるした食感が独特な水沢うどんだが、今回味わったものは、通常の水沢うどんよりも細めの麺であり、たまたま歯科治療中のおいらにとっては食べやすく、しかものど越しも抜群であった。

水沢うどんというのはそもそもは、上州水沢地内にある水澤寺(水澤観音)付近で提供される手打ちうどんであったものであり、つやつやつるつるした独特の麺が特長である。四国の讃岐うどん、秋田の稲庭うどんとともに、我が国の「三大うどん」の一つとして評価されている。

乾麺でも生麺でも無く、半生の麺をじっくりと時間をかけて茹でることにより、逸品の食感が生まれるのだ。

実は三大うどんの中では水沢うどんが一番なのであり、それは即ち我が国のナンバーワンうどんである。まだまだマイナーな郷土食である「水沢うどん」は、もっと全国的にPRされるべきである そんなことを考えつつ、上州の郷土食を見直しながらにうっとりである。

上州前橋の「だるまハイボール」で一献

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帰省するたびに地元の酒場に足を運ぶことが多くなった。あまり上州前橋には酒飲み族の名店といったものは無いが、それでも上州ならではのメニューにはいろいろ遭遇し、故郷の味を味わっているのだ。

前橋駅近くの居酒屋では、「かみなり鳥唐揚げ」といった地元特有のメニューなどが提供されていた。それ以上に目に付いたのが「だるまハイボール」。ダルマことサントリーオールドのウイスキーを炭酸で割ったものである。オールドがダルマのメインの酒だったということはユニークであり、以前には愛飲していたオールドへの思い入れを含めてとても味わい深かったのである。

上州酒場とも称しているその酒場では、かみなり鳥唐揚げというメニューが提供されていた。普通の唐揚げとは違いごまがたっぷりかかっていた。味付けは普通の旨いのしろものである。

人生初のリアル的「抜歯」体験を経て思うこと

 

本日は地元の歯科医院にて、おいらにとっては初めての抜歯の体験があったので、いささか恥ずかしながら、其の彼是について報告していこうと思う。

予約していた某歯科医院の門をくぐり、緊張高まる処置ルームへと足を運んだ。いつもの何度となく見慣れていた光景ではあるが、足取りが重かったのはやはり、人生で初めての抜歯と云う体験が控えていたことによるのだからだ。

そういえばかつて、少年から青年期へかけての頃にはよく、歯を抜かれる夢を見ていて其れが恐怖ではあった。自らの身体の一部がもがれ取られていくといった、暗喩的な意味が込められたシーンだったのだと思う。完全なる肉体からもぎ取られていくというイメージは、衰えや老いや不遇といったイメージをほうしていたのだろう。

その後はしばらくは抜歯の夢は遠ざかっていたが、青年期を過ぎたある時期になると、そんな抜歯の夢にまるで取り付かれたかのように其の夢は入り浸っていたのである。身体の一部を削がれるといったイメージに加えて、まるで自らの持つべき能力を剥ぎ取られていくといったイメージとして受け取られていた。かなり苦痛な体験(夢体験)として体験していたことを思い出すのだ。

人生初のリアル的抜歯の体験は、想像以上にあっけなく、時間的には15分ほどで終わっていた。歯茎への麻酔注射から抜歯までは、オートメーション的に仕組まれたルートに載ってあっけなかったというべきであろう。そして、歯科医の今後注意すべき生活習慣への説明(過度な運動を控える。入浴を控える。酒を控える)を聞いてのち、薬剤薬局の門をくぐっていた。ドクターから云われていた通りに、抜歯から3時間ほど経つとズキズキした痛みに襲われていたのであり、処方された痛み止めを飲んで過ごしていた。ズキズキ感は想像以上であったので、処方された痛み止めに感謝の気持ちを強くしていた。

(抜歯に関する夢については、今後別稿にて続く予定)

東松山のご当地名物「やきとり」こと豚のカシラ焼きに舌鼓

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先日は埼玉県の東松山を訪れたのだ。主目的はご当地名物の「やきとり」を食することである。この小都市には約百軒もの「やきとり屋」が密集している。それを称して「やきとりのワンダーランド」などと呼ぶグルメ本もあるくらいだ。同地域にて提供される「やきとり」の材料は鶏ではなくて豚である。本来であれば「焼きトン」と称すべきなのだが、この土地柄では古くからの慣習で「やきとり」と云えば豚の串焼きを指すことになっている。またほとんどの店では、軽く塩焼きにしたものに特性の「辛味ダレ」を付けて食べるのが慣わしとなっている。また特に指定しない限り「カシラ肉」とねぎを刺して焼いたものがやきとりの代名詞である。店に入って席に着くと何も云わずに「カシラ」の焼きトン、おっと間違いだ、やきとりが運ばれてくる老舗店まであるくらいだ。好き嫌いはあるがこの土地では土地の流儀にしたがい個性的なやきとりを愉しむのである。ちなみに「カシラ」とは豚のほほの肉を指すが、程よく引き締まって味わいも濃厚だ。吉祥寺の老舗店「いせや」で出される「カシラ」は脂身がギトギトしていてあまり好みではないのだが、東松山の「カシラ」は下処理が上手にされていて食べやすい。同じ食材でも調理法でこれだけ違いがあることを知ったのである。

初めて訪れた「大島屋」は東松山駅から徒歩数分の立地にある小さな店舗であり、やきとり以外にも多数のメニューを提供している。やきとりのワンダーランドこと東松山の玄関口の、とても趣きある店舗としての名店である。ホッピーがメニューにあることを確認して先ずはホッピーでのどを潤して、やきとりこと豚のカシラ焼きを注文。そして添えられた辛味ダレをたっぷりと掛けて口に含めば、東松山ならではのやきとりの味わいにうっとり。焼きトンはカシラが一番だという説にも納得の美味さだった。

我が国出色の日本語変換ソフト「ATOK」に再会かつ再使用也

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おいらがパソコンというものに接して以来、二十数年を経過している。まずは、NEC98シリーズにて「一太郎」というワープロソフトに触れたのが最初だった。パソコンというものは先ずは日本語を取り扱わなければならず、当時は国産性のNECかEPSONというマシンを選ぶしか選択肢はなかったのである。おいらは職場でNEC製パソコンに触れて基本的扱いを学んだ後に、EPSON社製のパソコンを購入していた。ときに同時に「一太郎」という日本語ワープロソフトを購入し、日本語文書の作成的環境を築き上げていたのではある。一太郎は良くも悪くもない所謂ひとつのワープロソフトだが、日本語変換ソフトの「ATOK」が出色であり、未だにその評価は衰えることはない。

おいらはかつては「ATOK」のヘビーユーザーであったが、ここ数年来、「ATOK」という日本語変換ソフトを使用しないでいた。その理由のひとつには、マイクロソフト製の「WORD」というワープロソフトの席巻があったというへきだろう。ワードを扱うにはマイクロソフト社の日本語変換ソフトを使用するのが一番手っ取り早くて面倒がない。面倒が無いからずっと使い続けていたというのが事実である。マイクロソフト製の日本語変換ソフトも100%ではなくても使えるくらいの性能はあったと、当時は考えていた。

だが近頃はそんな評価も翻っていて、マイクロソフト製日本語変換ソフトはとても重くて使い物にならないくらいの代物である。近日はやっと高性能のウルトラブックを購入していてストレスは解消していたが、日本語変換のストレスは、マイクロソフト製ソフトの影響が強かったということを思う次第なのである。

数十年ぶりの故郷前橋の「七夕祭り」に遭遇したのだ

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おいらの故郷こと上州前橋では、7月の7日の前数日間は七夕祭りで賑わっている。本年もまたその季節になり、数十年ぶりに故郷の七夕祭りに遭遇することとなっていた。

願いを込めた短冊には、市内の老人施設の人たちの書き込みが目立っていた。おいらの家族が関係する施設の展示もあり、一つひとつの書き込みに目をとられていたりしていた。

屋台の数々は、旧市街地の銀座通り、中央通りといった元繁華街に集中して営業がされていた。子供の頃には楽しみだった屋台の料理も、今ではありきたりのものばかりで些か興醒めではあった。それでも金魚すくいや射的の屋台に遭遇したときは、少年心を思い起こしつつ、そんな若かった頃の息吹たちを取り戻していたのかも知れなかった。

■前橋七夕祭り
http://www.city.maebashi.gunma.jp/653/654/p002591.html

蒟蒻(こんにゃく)の本場上州ならではのメニュー「蒟蒻の葱味噌炒め」

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上州こと群馬県は全国一の蒟蒻の産地であり、低カロリー食材としての蒟蒻を使った料理メニューが豊富である。ポピュラーなのは蒟蒻の刺身や味噌おでんといったところだが、本場上州ならではのメニューとして紹介しておきたいのが「蒟蒻の葱味噌炒め」。食材として用いられているのは、刺身用の気取った蒟蒻ではなくて、その見た目も田舎風の、いわゆる灰汁色しており、これこそ蒟蒻色なのである。これを、上州特産の葱と味噌とで炒めて提供されるのが「蒟蒻の葱味噌炒め」なのである。

けっして見た目は良くない。だがひとくち口にすると瞬く間に、あの灰汁のきいた蒟蒻本来の味わいにうっとりとした気分になること請け合い。まさしく蒟蒻は上州前橋で味わうに限るのである。

帰省列車の中で「金目鯛の味くらべ」という駅弁を食らう

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近頃は上野駅経由で帰省することが多く、にありつく機会も増えているのであり、上野駅内の駅弁売り場は行きつけスポットになりつつあるのだ。数ある駅弁類の中で最近の好みだったのは「金目鯛の味くらべ」という小田原産のもの。何しろ金目鯛という希少で旨味満点の食材を使い、照り焼き、角煮、マリネ仕立ての素揚げ、そしておぼろといった4種類の料理を味わうことができるという、金目鯛好きにとってはこの上ないくらいの垂涎的な弁当なのである。

小田原市内の「東華軒」というところでこの駅弁が作られている。「海の幸を贅沢に」という当弁当のキャッチフレーズに恥じない美味しさ。金目鯛の本場の伊豆におとずれても滅多には味わえないくらいの逸品的駅弁ではあった。

植物性の脂身豊富な「アボカドの刺身」で一献なのだった

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アボカドの刺身と云うメニューを食した。アボカドを酒の肴のつまみとして、所謂つまみ食いをしたのだった。

何時ごろからだったのだろうか? 寿司屋のねたケースに乗っていたのを見つけて、試しにとその「アボカド寿司」を食べてみたのだが、その当時には全然ピンと来なくて、それ以来おいらは、アボガド寿司は邪道であるとの一念を通してきたのではある。然しながら先日、わさび醤油につけて食した「アボカド」は、其れまでの思い込みを払拭させるべきほどのインパクトでおいらの味覚を刺激していたのであった。これは酒の肴に打ってつけであると確信すべきものではあった。

そもそもアボカドはメキシコと中央アメリカが原産とされている。然しながら近頃では国産のアボカドも生産されているのであり、秋期に収穫された国産のアボカドが充分な熟成を経て出荷されている。おいらの狙いは実は、そうした国産のアボカドなのである。果実なのに脂肪分が多く、別名「森のバター」と呼ばれることも納得。脂肪成分のほとんどがDHAなどと同種の不飽和脂肪酸であり、普通に食するにはあまり気にする必要はないだろう。

山ウドの醤油煮は逸品の味わいだった

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山ウドとは山菜の一種であり、夏に小さな白い花をたくさん付け、秋に直径3mmほどの黒色の液果となる。若葉、つぼみ、芽および茎の部分を食用とする。--とされている。

おいらの住まう東京多摩地区をはじめとする地域には多くせい息するという。山菜マニアたちによれば美味しい山菜の代表格とされているようだが、おいらはそこまでの特別な思い入れは有していない。かえって珍しい初夏の山菜の一種としてとても希少な食材として愛でていると云ったらよいだろうか。

山菜特有のあくもそれほど気にならない。旬の時季に収穫された山ウドは、醤油や味噌に漬けて、保存食として利用されることがほとんどのようなのである。

おいらが此のたび口にしていた山ウドも、醤油漬けにして提供されたものである。生では食せないのだろうか? という疑問も生じたのだが、此処は素直に提供された料理を味わうことにしていた。そしてその提供された料理は、感動をもたらすくらいに逸品なメニューであったのであった。

とんとんのまち前橋の「焼きトン」は質実剛健の味

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TONTON(とんとん)のまちとして売り出し中の前橋で焼きトンを注文。出てきたのは「上州豚」をぶつぎりにカットして炭火でやきこんだという、とても質実剛健的な一品であった。

ばら肉を串焼きにしたものに加えて、レバ、ハツ、等の部位をたれで焼きこんだものも、シンプルな豚のモツ料理として堪能することとなった。古くから慣れしたしんだ故郷のあじである。

前橋「登利平」の「上州御用鳥めし」は郷土の味

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上州前橋では「とんとんのまち」などと近頃では豚肉料理がピーアールされているが、実は豚肉料理以上に美味いと評判なのが鳥めしだ。もう少し詳しく説明すると、「登利平」の「上州御用鳥めし」という。郷土色豊かな弁当として市内のさまざまな場所にて購入できるほか、市内5箇所の直営お食事処にて出来立ての鳥めしを味わうことができる。

旨み豊かな鳥の腿肉を薄くスライスしたものを丁寧に焼き込んでいる。そして下に敷かれたご飯にはあまからい特製のたれがしみこんでいて、鶏肉とこの甘辛い特製たれとの相性はまさに絶妙のひとことであり、しごく食欲をそそるのだ。昔から親しんできた郷土の味なのである。