「生ダコの刺身」は茹でダコより美味なり

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今日は久しぶりに「生タコ」を食する機会が持てたのであり、強く「茹でダコ」事情についての憂いを感じたのである。

タコの刺身といえば、これまでは茹でダコがあたり前であった。刺身と云いながら茹でたタコを出すなどと云えば、詐欺にも等しいやりくりにも思えるのだが、世間一般の流通業界においては「タコ刺し」がイコール「茹でダコの切身」であったということが顕著であり、今でもそんな流通業界の常識がまかり通っている。

タコは食材として、様々に加工されるべき可能性の凝縮した存在である。だからと云って茹でたものを「刺身」と称する商法は問題であろうと思うのである。

「白魚の卵とじ」に舌鼓み

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「白魚の卵とじ」という料理を食したのだ。主にシラウオの稚魚を茹でて卵とじにしたメニューである。以前から其の白くて小さな姿形が興趣を唆るのだが、其れが卵とじというメニュになって提供された時には、白い稚魚が卵とじとなって泳いでいるような姿形が、新たな感動を齎してくれていたのだった。

冬を惜しむ様に「牡蠣のグラタン」を作って一献

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「牡蠣のグラタン」を作って一献したのだった。寒さが身に染みる頃からずっと牡蠣が美味い季節になって牡蠣料理を味わう機会が増えたが、「牡蠣のグラタン」はやはり欠かせない逸品である。謂わばグラタン料理の一種のアイテムだが、他のグラタンにはない愛着を感じさせるメニューなのだ。海の幸そのものの磯の味わいが、チーズやミルクと出会って凝縮された味わいである。そもそも海のミルクとも云われる牡蠣に、たっぷりのミルクやチーズを用いて調理するものだから、ミルクの風味がたっぷり至極の料理なり。気持ちや身体が震えているかのごとくの昨今のおいらには、たっぷりと温まれるメニューなのだった。相当以前にはおいら自身が生牡蠣が所以で食中毒にかかったことがあり、その体験がある種のトラウマ的な影響を及ぼしていることと推察可能である。だが焼いた牡蠣ならば話は別である。「牡蠣のグラタン」には特段の食欲を刺激していたのであった。

ニューウエイブの「八王子ラーメン」を食した

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久しぶりに地元グルメの八王子ラーメンを食したのだった。今回訪れたのは八王子駅南口の某店舗である。其処のラーメンを、玉葱盛りにて食していた。

濃厚な醤油ベースのスープに刻み玉ねぎのトッピングが特徴の八王子ラーメンを提供するニューウエーブ店である。醤油ラーメンには珍しく麺は細麺。濃厚なスープを充分過ぎるくらいに吸い込んで喉に入る麺の味わいはド~ンとしたインパクトだ。細麺が八王子ラーメンに適しているかについては疑問があるが、八王子ラーメンの個性的な一杯であることは間違いない。

上野アメ横の立飲み屋「たきおか」の名物「ハムカツ」

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立ち飲み屋のメッカは上野である。そもそも立ち飲み店は近頃は都内の様々な場所に存在している。新宿、渋谷、上野然り。そんな中でも上野の「たきおか」は特別な店であると云えよう。何処よりも繁盛している。歩道を隔てた近くには、同じ立ち飲み店のライバル「カドクラ」がある。その人気度にて切迫している。常に立ち飲みのテーブルが埋まっている店など、ほかに見つけようにも見付け難いくらいだ。同店のメニューにも工夫があり、先ずはタモリがTV番組で絶賛したという「ハムカツ」だが、薄いハムを重ねてこんがり揚げるという工夫がある。立ち飲み店の主流メニューは揚げ物だが、この店の揚げ物には一工夫以上のプラスがあって、呑兵衛を引き付けているのだ。

うん十年ぶり「上野動物園」を訪問

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA何十年ぶりかで「上野動物園」を訪問。この前に訪れたときの記憶は殆ど無いのではっきりとしたことは記せないが、恐らくは大学生の時に訪れて以来、うん十年のご無沙汰期間を経ての訪問であった。

人気者パンダに限らず、ゾウ、トラ、クマ、ライオン、等々の獣たちに相まみえることができて、子供心の発芽のように好奇心が刺激されたのだった。鳥獣のエリアに足を進めると、カラス以上に煩い鳴き声を発していたのが、ワシ達であった。隣の檻にはタカがいて静かにしていたのと対比すると、極めて煩わしい生態が見て取れていた。カピバラという珍しい生き物にも出会えた。可愛い其の姿形と獰猛な生態が印象的であった。

「活タコのカルパッチョ」を味わう

takokaru01takokaru02ボイルされないタコの刺身を「活タコ」と呼ぶが、この活タコを用いてイタリア風にアレンジした「活タコのカルパッチョ」を食した。オリーブ油を基本に洋風酢味のソースがピリリと効いて良い効果を上げていた。

もともとタコには抗酸化成分としてのタウリンが豊富なのであり、成人病予防のための必須の食材の一つである。タウリン成分は疲労回復のための成分として、様々なサプリメントにも活用されている。もともとタコから抽出される成分であるからタコの刺身から摂取するのに越したことは無いのだ。タコの活刺身というものはといえば、通常的に食べている茹でダコの食感に比べて格段に、コリコリとした食感がとても食欲なりをそそぐのである。

「海老チリ」は我が国の定番になりつつある

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海老チリという中華の料理を食したのだった。

海老や蟹という甲殻類は、常に一定期間をおくと食べたくなる食材であり、やはり身体が求めるのだろう、定期的に口にしている。殊に海老は様々な種類があるが、いろいろ含めて求めてやまない食材だ。最近よく口にするのが「海老チリ」なのである。「海老のチリソースあえ」という名称で提供されることも多いのであり、我が国に定着するちょいと前の中華料理の定番の一つと云えるだろう。

珍魚の「ホウボウの煮付け」を味わう

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地元の居酒屋にて、ホウボウという珍しい魚を煮付けで味わったのだ。先ずは其の姿形に目を瞠ってしまった。なにしろ頭部が巨きくて背から尾にかけて細くしぼんでいる。目がギョロっとしてその目線にドキッとされたのだ。胴体の両側の胸鰭は異様に大きく、緑色、鮮青色、等々のまだら模様が目に刺さってくる。口はとてもつつましくておしとやかだが、それらのアンバランス感が何とも異様である。食用になる身の部分は限られていて少ないが、白身の身は滑らかな味わいで美味だった。

地元店にて「自家製厚揚げ」にて一献したのだ

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「自家製厚揚げ」にて一献。やはり晩酌は、手作り自家製のものに限るのである。地元の居酒屋には「自家製厚揚げ」というメニューがあるのだが、これが存外酒の肴としていける逸品なのだ。所謂「揚げ出し豆腐」とは異なっていて、しっかりとした衣がさくさくとした食感を醸しており、中は絹豆腐のトロリとして繊細な風味が舌を襲う。生の豆腐を注文を受けてから植物油で揚げて調理されるものなのだからであり、それだけ手が込んでおり、料理人の思いが詰まっているのだ。こんな料理はまさに「Tokyo is a city of Dinamic ・・」云々と云った前東京都知事こと猪瀬直樹の言葉を惹起させるが、実際は其れ以上の逸品的な代物ではある。そもそも厚揚げとはどこのスーパーにも置いてある日常的大衆メニューであり、取り立てて騒ぐこともないのは重々承知なのではある。だがしかし、こんな自家製厚揚げはといえば特別な裏メニューなのだ。おいらの出身地、群馬の田舎では、厚揚げのことを「生揚げ」と呼んでいる。生のままの絹漉し豆腐をそのまま油に潜らせる。10数分を経て揚がり上がったほ くほくのものを、葱、生姜、鰹節をのせ醤油を掛けていただく。まさしくほっかほっかの豆腐の旨みに加えてカリカリとした殻の食感がたまらない旨さのハーモ ニーを醸し出すのである。

「ヒラメ刺身」にはエンガワが付いて来た

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平目(ヒラメ)の刺身を食したのだが、ヒラメのコリコリとしたエンガワの部位が特別に美味だったので、特別に得した気分を味わったのだ。平目の刺身と云えば、数ある白身魚の中で、繊細で蛋白で奥深い味わいが特徴的な高級魚であり、刺身で味わうにはもってこいの魚であり、おいらも久しぶりに口にしていた。其の旬はと云えば去りゆく冬季なのであり、冬の季節の代表的な味わいなのではあった。

八王子画廊散歩に出展した「月への階段」

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八王子画廊散歩に出展した作品の一つ。夢の中では月との対話を体験することの多くなったおいらなのだが、そんな対話の一つのシーン(光景)として脳裡に焼き付いてしまったイメージを描いてみたのがこの作品である。

月の妖精は何時の日だったかおいらに向けて、ここまで来るのは特別な君だけの階段を登って来るのが相応しい、等と挑発し、おいらはそんな挑発に乗っかって、月へと向かうおいらだけの道を我流で描いてみた。そうしたら自然とこうした光景が浮かび上がっていた。

 

焼き鳥屋小太郎の名物「玉ねぎの肉巻き」

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少々遠回りしても味わいたくなるメニューの一つが小太郎の「玉ねぎの肉巻き」である。八王子市内の焼き鳥屋の名店といえば「小太郎」が先ず挙げられ、鶏や豚のモツ類を焼いた焼き鳥、焼きトン類はもちろんだが、それ以上においらの好みなのが「玉ねぎ肉巻き」だ。大雑把にカットした玉ねぎに肉を巻き、串刺しにしてじっくりと焼いて出される。それを特製のつけダレにつけて食するのがルールだ。そのつけダレとの相性が抜群なので時々これが食べたくなり足を運んでしまう。ベーコンの脂が玉ねぎに染みて、ポン酢より甘くさらりとしたタレと相まって、頬がとろけるような味わいなのだ。

■小太郎
東京都八王子市子安町1-7-8
http://yakitori-kotaro.com/

今回出展した新作の「里山の夕暮れ」

今回の「八王子画廊散歩」に出展した作品のひとつが「里山の夕暮れ」という作品である。

おいらがかつての故郷にて見て聞いて体験していたころのイメージを象徴したくなって描いた作品である。深緑の色彩はおいらにとっては途轍もなく輝いていたこともあり、ラメ色やその他の輝く、このような深緑色による表現となっていた。

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 http://www.midori-kikaku.com/gallery/

「納豆オムレツ」は宵の酔いを進めるのだった

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先日は宵の飲み場を探していたのであったが、思いがけなくて、すこぶる美味しいオムレツを食べることができたのだった。美味しいものは箸よりもやはり酒がすすむのは何時ものこと。ふわふわとして柔らかくそしてクリーミィである。しかも納豆入り。この触感は他には見られない代物ではある。納豆入りであり栄養素が豊富とあっては喜ばしきことこの上ない。食糧難の戦中、戦後にこの2種類の食材が果たした役割は筆舌に尽くしがたきものではある。近頃の大衆居酒屋で美味いオムレツを出す店は少なくなっている。手に職を付けた味職人が減ったということ、そして悪しきコスト追求がその要因ではあろう。

「イカワタのホイル焼き」はイタリアンを凌駕している

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イカワタのホイール焼きを食した。イカの身をカットしてホイール焼きにしたものは、シンプルながらイカスミの味覚を味わえるのだから理に適った逸品である。イカの内臓のスミはまさに抜群の調味料なのである。イカのワタを使った料理としては「イカスミパスタ」ばかりが有名だ。イタリアン料理にとってのイカワタの重要さは日本人が考える想像以上ではある。だが怯むことはなくて、日本料理にもそれに匹敵するか凌駕しているくらいの料理はあるのだ。「イカワタのホイール焼き」というメニューがそれである。イタリアンの調味料とばかりに評価されているイカスミだが、日本のイカスミ料理もまんざらではないと合点した。特に焼き物といった基本的な日本料理のメニューの中にもイカワタの王道料理が存在しているのである。イタリアンの王道にも匹敵するのが「イカワタのホイール焼き」なのである。ところで、イカ墨の色素成分はメラニンである。さらにはアミノ酸の含有率が高く、健康成分を多く含んでいる。黒いしきそはそれだけみればまがまがしくもあるが、調理に用いられたものを観察していくと、とても深遠なる色彩であることを発見する。そもそもは、イカ墨を原料とした顔料のことを「セピア」と呼ぶのであって、黒い色彩とばかりとは限らないのである。深い褐色の黒味をふくんだ色彩なのであり、その色彩表現力は強力なのである。

「中華風ちまき」はお菓子ならぬ一品の料理也

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中国のちまきと日本のちまきは似て非なること大きいのだと合点したのだった。先日に食した中国風ちまきはといえば、お馴染みの日本ちまきと似ているが、やはり別種の食べ物だったのである。竹の葉に包まれていたそのちまきを開けば、甘酸っぱい濃厚な香りが鼻を突いたのだ。弾力性のあるもち米と、蒸し上げる製法による「ちまき」なる料理だが、日本と中国、あるいはアジア各国にて食されてきたものには、それぞれに特徴がある。植物の皮で包んで、もち米のご飯がぎゅうぎゅうに詰まっている。しかしながら中身はお国柄の違いが濃厚である。おいらもよく食べていたお馴染みの日本ちまきはもっとシンプルで、日本菓子の一つと認識していたが、中国ちまきはあくまで一品の料理として主張していたのだ。日本の馴染み深いちまきは、笹の葉で包んで蒸される。笹の葉というのは日本菓子における重要な脇役的地位を有しているので当たり前のように受け取ってきたが、中国ではそんな大前提が違う。竹の葉のご飯というのだから、新しいメニューのようでもある。ベトナム、カンボジアなど、アジアの各国でこの「ちまき」はポピュラーだという。多少の味付けや食べ方の違いはあれども、そんな差異を楽しみながら味わってみるのが乙というものだろう。

ホタルイカの刺身は春先取りの味わい

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春が先かホタルイカが先かは知らぬが、両者が相まっての風物詩なのである。そんな神秘の光を思いながら味わうホタルイカ(蛍烏賊)の味わいは、この時期ならではの逸品である。春近くなるこの頃が云わばホタルイカの旬ということになる。春の夜には、海上に青白い光を放つ。その姿は、神秘的な光そのものではある。ホタルイカの料理には様々あるが、さっと湯通して茹でたホタルイカは「桜煮」と呼ばれており、もっともホタルイカらしい料理だとかんがえることが可能である。