鮎の塩焼きを食した。川魚の代表が鮎である。新緑の頃にかけての川魚としてもっとも印象的なのが鮎である。鮎の塩焼きを味わえば季節の訪れを実感することこのうえないのであり、鮎は川魚のなかでも特別なのであり、鯉や鮒や虹鱒くらいにポピュラーだった川魚とは一線を画して高嶺の魚だったのである。九州、四国など南国温暖の地区が早いようだが、細かく見てくるとそうとばかりは云えない。河川の周辺住民の意向や地域的文化事情、歴史事情等が絡んでいるようだ。おいらの出身県の群馬県でも鮎漁は盛んであり、これから鮎の本場を迎える。海無し県の川魚として鮎はとても愛されてきた魚なのである。今回の鮎の塩焼きもまた、絶品の味わいであった。何よりもまずは食材の鮮やかさが引き立っていた。繊細な食味でありながら、大衆的な人気食材でもあり、この季節には積極的に味わい尽くしていきたいものなり。鮎という川魚はシンプルに塩焼きにして食するのが最も味わい深い。これは他の川魚である虹鱒、岩魚、等々の川魚においても云えることなのだ。鮎の本場といわれているのは四国の四万十川沿いであったりして、味覚的偏見人種はわざわざ四国などに出かけては鮎の塩焼きを食べているということだが、そんなことをする必要もなく、関東で提供されている鮎もまた、引けを取ることなどなく美味である。
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「タンタン」で正統派八王子ラーメンを食したのだ
八王子駅南口から少し隔てた場所にある「タンタン」は、その店構えは極めて奥ゆかしくて地味なのだが、八王子ラーメンの正統派のラーメンを提供する店ととして、未だに根強い人気を誇っている。地元民にとっては並んでも食べたいというくらいの人気店なのである。昼時に此の店の前を通り過ぎるときには何時も長い行列に怖気づいていてなかなか食べる機会がなかったが、本日は行列もなくて楽々入店することが出来たのだ。そして食べたラーメンの味わいは、極めてオーソドックスな八王子ラーメンそのものなのだったのだった。見た目からシて甘辛い目の醤油味のスープはちょうどいいくらいの濃さであり、ここに八王子ラーメンならではの刻み玉ねぎが乗っている。麺はオーソドックスの中太麺で、噛み応えや喉越しもレベルの高さを感じさせる。文句のつけようがないくらいの完成度がある。並盛りを頼んだことが残念であるくらいに、もっとおかわりしたくなる逸品の味わいだったのである。
■タンタン
住所 八王子市子安町1-30-6
営業時間 11:00~14:30
定休日 土曜・日曜・祝日
「マーボーひらたけ(麻婆平茸)」はお薦めメニューなのだ
おいらの好きなメニューの一つには「麻婆豆腐」が挙げられるが「麻婆茄子」「麻婆春雨」など様々な麻婆料理のバリエーションが存在している。云わば「麻婆家族」と云っていいくらいだ。ときどきおいらが具に選択するのが「ひらたけ」である。良い平茸があれば麻婆に最適で、特に大ぶりなものが好ましい。つくり方としては麻婆豆腐と大きな違いは無い。少量のひき肉を炒め、生のなめこを少し火にかけ、醤油、甜麺醤、豆板醤、砂糖、酒、等の調味料で味付けをし、最後に片栗粉でとろみをつける。ひらたけ自体の天然の出汁が効いていて食感もまた抜群なり。青菜やネギなどを合わせれば、味わいも豊かで食べやすい。このメニューはあくまでおいらのオリジナルである。他の食堂、中華屋、等では見たことが無い。お試しあれです。
八王子「ぎゃらりーロア」で開催中の「自画像展」を訪問
おいらの地元八王子の「ぎゃらりーロア」というギャラリーでは、先日から3週にわたって「自画像展」が開催されている。自画像というジャンルはそもそも、極めて古典的なテーマ性を有するものであり、かねてからおいらも注目していたのであり、2週目となる本日、会場に足を運んでみたのであった。そして地元在家をはじめとする多数の作家の描く「自画像」の作品群に接したのだが、此れが意外なるインパクトを感じたという訳なのである。おいらと云えば、少年の頃から数点或いは数十点くらいの自画像を絵画修業の一環として描いてきたのだが、今手元に其のものは無い。絵画修業としての自画像制作以上の意味を感じていなかったからと云うべきなのだろうかと、懐古的に思うのである。そうした中にて今回の自画像展に遭遇出来たのは僥倖と云うべきかもしれない。昼過ぎに展示会会場へと足を運んでいたのだが、其の後で訪れた作家の島崎さんが持参した焼酎にて一杯ということになっていた。酒好きのおいらにとっては有難きことてではあったが、それでも日中の酒を断つことを肝に銘じていたおいらにとっては少々過酷な時間であったと云うべきなのかも知れないのだった。
■ぎゃらりーロア
〒192-0082 東京都八王子市東町12-7 ロアビル2F
TEL.042-645-8352
木曜日定休 11:00~18:00 水曜日は16:00まで
「桜肉の炙り刺し」で一献
おいらは以前に町田での新年会に馬肉料理を食べて以来、馬肉の味覚に取り付かれていたようであり、某居酒屋で「桜肉の炙り刺し」のメニューを見たら途端に食べたくなってしまったのだった。牛肉よりも柔らかくて生食に適している。先日町田市内の専門店で食べたのは馬肉の赤身だったが、今回注文した馬肉は鮮度の良い霜降り肉であり、その新鮮な馬肉の脂身に魅了されたのだ。馬肉が美味いことはかねてより認識していたが、馬肉の刺身が獣肉の中でも特筆されることは、馬肉の炙りを味わって尚更にその味覚に魅了されることとなっていた。
ところで桜肉こと馬肉のその見た目は牛肉にも似ている。アメリカでは牛肉と称して馬肉が混入されているという国際ニュースが少し前に報道されたが、そのときの驚きはといえばこれだけ味覚に違いのある馬肉と牛肉の区別が付かないという、アメリカ人の味音痴ぶりに対してのものだったと云えるかもしれない。反面教師的米国の食文化の薄っぺらさを思えば、会津産の「馬肉刺し」は我が国食文化の賜物である。TPP条約などが今後もし、締結されてなどしてしまうと、日本人の味覚は破壊されと馬肉と牛肉との区別さえ付かないものになってしまうだろう。そして何よりも食の安全性が脅かされることになる。TPP条約反対の根拠はいくらでも存在するのだ。
鮪と鮭の「四色丼」はストライクの味わい
今宵も「キビナゴの刺身」にはまったのだ
中華の「麻婆豆腐」で暑気バテ解消をはかるのだ
武蔵小金井「大黒屋」の煮込みで一献
本日はたまたま武蔵小金井にて途中下車し、武蔵小金井の名店「大黒屋」に立ち寄って一献を傾けたのだった。同店に立ち寄ってまずほとんど注文するのが「もつ煮込み」である。居酒屋の定番メニューの筆頭格であるが、大黒屋の煮込みは他店と少々違い、優しい味わいがする。モツの量はほどほど控えめに。そして、豆腐、コンニャク、ジャガイモが取り入れられている。特にジャガイモは、この煮込みに無くてはならない必須の食材と云えるくらいに存在感を示している。半分くらいは煮崩れて形をなさないジャガイモ崩れだが、そんなジャガイモ崩れの甘さが優しく舌を包み込んでくるようだ。まるで和のシチュー感覚なのである。和の居酒屋メニューとしては想定外のメニューと云わざるを得ないのかも知れない。
明日葉のお浸しは、同店の人気メニューであり、おいらも注文した。「あしたば」とは漢字で「明日葉」と書く。今日に摘んでも明日になれば葉をつける。それくらいに生命力に溢れた植物なのだ。大島などの伊豆諸島を主な生息地としている。伊豆諸島に旅したときにはこの「明日葉」を食べないという手は無い。というより、どの旅館、民宿を訪れても明日葉料理のオンパレードだそうだと聴く。東京で居酒屋メニューとして食べているくらいが、ほどほど結構なりということの様でもある。
■大黒屋
東京都小金井市本町5-17-20-101 1F
右向きカレイの煮付けを食した
上州発B級グルメの「ソースカツ丼」を食した
上州前橋市内の「なかや」というカツ丼専門店にて「ソースカツ丼」を喰らったのだ。上州前橋が発祥とされるその「ソースカツ丼」は、豚のヒレ肉を食べやすいくらいにカットしてから揚げたという絶品のカツを揚げ物にして絶品のソースにくぐらせてご飯の上に乗せて完成したという、とてつもなくシンプルでありかつ絶品的カツ丼にありつけていたのではある。甘辛く濃い目のソースタレがシンプルなヒレカツに染みている。トントンの街の上州豚はそれほど自己主張をすることなくして地元民に受け入れられているのである。「ソースカツ丼」もB級グルメの一級品として評価すべきであり、此れもまた故郷の味の一つとして認定したくなった逸品なのではある。
■かつどん なかや
群馬県前橋市千代田町2-5-5
TEL 027-234-6152
インドの豆料理「ダルタルカ」を食らう
東北の恵みの「ホヤの酢漬け」で一献
所要で立川を訪れた後「酒亭 玉河」で一献。つまみはこの時季にこそ旨い「ホヤの酢漬け」である。「海のパイナップル」とも呼ばれるホヤの刺身が旨い季節になった。外見はグロテスクなことからなかなか口にしない日本人も多いというが、この味を知ってしまったら食べないわけにはいかないと云えるくらいに逸品の味わい。軽く酢で〆たものが素材の味を引き立てている。東北の地場食材としてもっとも愛着に満ちた逸品である。まさに東北からの恵みの味だ。外見はグロテスクなことからなかなか口にしない日本人も多いというが、この味を知ってしまったら食べないわけにはいかないと云えるくらいに逸品の味わい。軽く酢で〆たものが素材の味を引き立てている。東北の地場食材としてもっとも愛着に満ちた逸品である。まさに東北からの恵みの味だ。
上京して間もない頃のおいらは、「ほや」は食べられなかったと記憶している。原始的記憶以降のものであるので、その信憑性は大である。いつから「ほや」が食べられるようになって、しかも何時からかは「ほや」こそ酒の肴の逸品であると思うようになったのであるから人生はまた不可思議なのである。日本における主な生息地は東北の北東部であろう。一部では「海のミルク」などと称されることもあるようだが、決してミルクのような味わいはないだろう。むしろ、磯の香りがぷんぷんと漂っていて、とてもはじめての人にとっては箸を付けたくないような、そんな香りの肴なのである。
■酒亭 玉河
東京都 立川市 曙町 2-12-19 B1F
数の子の無い自家製「松前漬け」は良い味わいだ
先日は「松前漬け」を漬けたのだ。そして食したのが本日なり。その材料は北海道産の千切りにされた昆布とスルメイカがセットになって売られていた。これを醤油ベースのたれに2~3日漬け込んで味わう。我家の常備的つまみの一つとなっている代物だ。そもそも「松前漬け」と称しているように、北海道松前町界隈の郷土料理を発祥としており、今では東京をはじめ全国的な漬物の一つとして広まっている。スーパーや百貨店等々に於いては、高級食材としての数の子を用いたものが売られている。数の子が入った「松前漬け」は確かにその高級素材が入ったことにより、食感やマイルドさにおいてスルメと昆布だけのものよりも際立っている。これだけで比較すれば、シンプル的松前漬けの立場は極めて不利な状況だ。改めて思うに自家製の「松前漬け」には数の子は蚊帳の外である。これは新鮮な数の子が手に入りにくいということに加えて、シンプルな松前漬けこそが酒の肴としてはピントの合ったつまみであるという認識に基づくものなのである。おいらがかつてから今までずっと食していた「松前漬け」は昆布とスルメイカによるシンプルなものであり、酒の肴としてはとても絶品な代物なのであった。「松前漬け」のセットは安価でありながらとても酒にぴったりくる、逸品の肴として重宝していた。そんな思いを抱きつつ、自家製の松前漬けを肴に晩酌の日々なのであった。
焼きそばと紅生姜の相性は抜群なり
ちょいと胃袋を満たしたくなり、焼きそばを食したのであった。添えられていたのが定番の「紅ショウガ」である。千切りにされたショウガを赤い色素に染めてひときわ鮮やかな添え物としての紅ショウガが出来上がる。比較的脂質が多い焼きそばの脂っぽさを中和させる作用がある。云わば焼きそばに紅ショウガとはベストパートナー。焼きそばに紅ショウガはよく似合うのである。ショウガに接する機会と云えば、他にも寿司に添えられるガリがある。ガリの方が実際には色素や調味料を用いていないので、よりフレッシュな味わいだ。だがおいらは寿司のガリよりも焼きそば用の紅ショウガの方が好きなのだ。脂っぽい焼きそばとのコンビネーションに満足するからだろうか、或は別の理由があるのか知らぬが、此の紅ショウガを食べたくなったときに焼きそばを注文するというおいらの癖はこれからも継続して続いて行くのだろう。ショウガに接する機会と云えば、焼きそばの他にも寿司に添えられるガリがある。ガリの方が実際には色素や調味料を用いていないので、よりフレッシュな味わいだ。だがおいらは寿司のガリよりも焼きそば用の紅ショウガの方が好きなのだ。脂っぽい焼きそばとのコンビネーションに満足するからだろうか、或は別の理由があるのか知らぬが、此の紅ショウガを食べたくなったときに焼きそばを注文するというおいらの癖はこれからも継続して続いて行くのだろう。
変り種餃子「鶏皮餃子」を食す
地元の居酒屋で変り種の「鶏皮餃子」というメニューを食したのだった。メニュー表を一見したところでは「鶏の手羽餃子」なのだろうと早合点していたのだが、よく見たところ手羽餃子ではない。手羽餃子はある種ポピュラーなメニューになりつつあるが、おいらはこれが中々合点がいかぬ、邪道的メニューとして捉えているところなのだ。それにひきかえ出されていた「鶏皮餃子」は多分はじめて食する代物だったが、当初の予想以上に美味しくいただいたのである。先ずとりあえずは口にしたところ、照りの利いた鶏皮の食感は、コラーゲン的潤いを彷彿とさせる味わいなのであり、軽く噛み切れるほどの弾力がナイスである。ナイスナイスを何度も口にしたくなるくらいにぐいっとくる。噛み切った奥には馴染み深い餃子のあんが待ち構えていた。
地元の居酒屋にて旨いじゃが芋煮を喰らう
新じゃが芋の旨煮というのは崩れやすくて調理がしにくいということだが、それでも出来上がって提供された料理は、とても食欲をそそる出来栄えなのだった。「新じゃがいも」は、通常の年を通して流通されるものに比べてみれば、まずは皮が薄く柔らかく、大きさは小振りである。固い殻を纏う前の、いくぶん無防備な姿かたちを印象に写し取る。半面で見ればそれだけ瑞々しい細胞に満ちていることでもある。通年的なじゃがいもの皮はアクが強いためになかなか口にすることは難しいのだが、丸ごと調理に向き、薄皮もまた野性味溢れて味覚を刺激してしまうのだから食べない手は無いくらいなのである。皮が薄く瑞々しい新じゃがには出汁や肉の旨味が奥深くまでに染み込んでいくのであるから、通年食材としてのじゃがいもでは作れないという逸品として通用するのだ。
たくみの里「大寧寺」の紫陽花を観察
上州「たくみの里」を訪れたのだ
上州こと群馬県みなかみ町の「たくみの里」を訪れたのだった。上州の最北部に当たる地域の一帯は、おいらの母の実家が在り、おいらにとっては第二の故郷とも呼ぶべき特別な場所である。夏休みやその他定例の休暇があればよくこの場所に通っていたものである。夏休みの一時には必ず其の地に居を得ていたのだ。其れくらいにおいらと母の出身地であるたくみの里との繋がりは深いのである。当地域には20数軒の体験型の工房が点在していて、子供から大人、高齢者に至るまでの老若男女が、様々な工房にて、ものづくり体験が出来るので、今では北群馬の人気の観光エリアとなっている。母の実家の家屋では今ではおいらの従姉妹の人が営む手作り雑貨の人気店となっている。久しぶりに同店舗を訪れたのだが、丁度従姉妹の人が店案内をしてくれたり、パートナーの作家の人との昔話に花が咲いたり、第二の故郷としての実感を身に再体験するような特別な時間を過ごすことが出来たのである。日本の原風景が残る故郷の一つとしての評価も高まるたくみの里には「熊野神社」という極めて素朴な風体を漂わせる一帯がある。スラリと伸びて巨大な樹々が生い茂り、境内には澄んだ水が流れる水路が走り、幼少の頃に読んだであろうお伽噺の舞台が再現されたかの印象を抱いていた。惜しむらくは、従姉妹の経営するショップ工房を離れる時から急激なる豪雨に見舞われてしまい、宿に着いても一向に雨が上がる気配もなく、一つの目的としていたたくみの里にてのホタル観賞が出来なかったことである。時期的にも少々早かったようだが、それにしてもついさっきまでの豪雨に打たれてしまってはホタルに逢うのも不可能となってしまったのだった。
「手羽先串焼き」は鶏串焼き料理の定番であるべきである
焼き鳥が売りだという地元の居酒屋「金太郎」にて一献。焼き鳥メニューの中にある「手羽先」「トリ軟骨」そして定番の「ネギ間」を注文した。そして待つこと15分あまりで、久々の地元での焼き鳥メニューにありついたのだった。豚ではなく鶏肉の焼き鳥店としては、八王子市内のライバルにおいても一目置かれる、謂わば安定感のある定番的焼き鳥を提供するのが金太郎なのだ。
■金太郎 旭町店
東京都八王子市旭町6-12
定番のネギ間やトリ軟骨は頻繁に食べているメニューだが、「手羽先」は時々気が向いた時のみに注文するといった代物だった。然しながらに今回は特別に頼んだ「手羽先」の串焼きに夢中になってしまった。なにしろ他の鶏肉の串料理には比べようもないインパクトの鶏肉のコラーゲンが満溢しているのであり、此れをシンプルに串に刺して炭火で焼き上げて、これだけ旨味満点の料理として提供されたのだから、驚きが大きかったと云えよう。鶏肉料理の定番に手羽先串焼きを加えることを提唱したい。