かつて掲示板にこう書いて喝采を浴びたのはmelodyさんであり、おいらではない。「富士には月見草がよく似合う。そしてカレーにはらっきょうがよく似合う」。このエスプリは見事だった。その見事さは、かつておいらがネット掲示板の管理人を務めていた当時の記憶の中でも筆舌に尽くしがたい鮮明なものがある。しかるにこのタイトルにはおいらに著作権は無いのであるが、ちょいと借りたい気分なのだ。
銀座三原の階段をくぐった界隈を歩くとあるのが、人情酒場「三原」である。昼間は何店か定食ランチなどを提供する食堂である。此処で提供されるカレーが絶品なのだが、たんにカレーの味が秀でているというのだけではなく、カレーと一緒に食する「らっきょう」が、まさにカレーによく似合っている。これが無くてはカレーを食した気分にならないくらいに、カレーと一体化しているさまが、これまた見事なのである。遠くから車を乗り継いでも銀座三原に食べに来る価値があるということは保証してよいのである。しかも通常料金でカツカレーが700円なりが、「金曜日はカレーの日」と銘打ったキャンペーンにより、550円のサービス価格で味わえるのだから嬉しい。
今日もまたこのカツカレーを食しに「三原」を訪れていたのだ。キャンペーン当日に人が集まるのは致し方なく、ちとばかりぎゅうぎゅう詰めの店内ではあった。それ以上に期待に応えるカレーライスとらっきょうのハーモニーは、銀座三原の食文化と云っても過言ではないだろう。