「2k540 AKI-OKA ARTIZAN」が9/29グランドオープン

 

昨年12月にオープンした穴場のスポット「2k540 AKI-OKA ARTIZAN」が、新たに17の店舗が加わってグランドオープンとなった。新規店舗には若葉マークよろしくの「NEW SHOP」マークが設けられているので、新しいスポットを探して散策するのも楽ちんだ。
http://www.jrtk.jp/2k540/
会場のトータルデザインは以前のままだが、御徒町よりにスペースが広がって、店舗数も増えたことから、職人工芸の街並といった印象をより強く植え付けることとなっている。
会場では江戸切子グラスの制作実演が行われたり、その他様々なイベントが企画されている。伝統芸能の制作現場と直に接することができる、都内でも稀なスペースとなった。

「青森産」の表示につられ「にんにく醤油漬け」をどか食い

1片が2cm以上、3cmはあろうかという大型の「にんにく醤油漬け」を注文したところ、たっぷり8片もの大降りが出てきたのでびっくり、結局どか食いしてしまったので、この後が些か怖いという思いの今宵なのである。

そもそもおいらを含めての呑部衛にとってはにんにく料理は肝の臓をはじめ内蔵の健康維持には欠くことができない代物なのだ。醤油漬けにされたにんにくはさっぱりしていて確かに美味く、なおかつにおいもほとんど気にならない。

おいらも常に、ことある毎に、少しずつはにんにく料理を摂取しているが、だがしかしながら今宵の注文したメニューには困ってしまった。

何しろ量が多いのである。大降りのにんにく片が、数えたところ8片もあったので、これは何でも多すぎかと…、全部食べたら取り過ぎではないかと…、店内では可成り迷っていたのであったが、結局全部平らげて店を出たのだった。

理性的に改めて考えてみたら、例えば昼食の九州豚骨ラーメンでついてくるにんにくを絞って乗せてもせいぜい1〜2個、串焼きで食するにしても4〜5個が限界だろうと思われる。それ以上のにんにくパワーは副作用をもたらすのではないか? それに比べて何とまあ大量のにんにくを胃袋、腸にも押し付けてしまったことやら。

ただ何となくではあるが、明日の体調がいと心配な今宵となったのでありました。

富士山が平年より早く初冠雪、夏も漸く終わりか

季節の移り目に油断したのか、今日目が覚めたら悪寒がして吐き気ももよおし、終日気分がさえない。ここは早めに床に入って、じっくりと睡眠を取るに限ると考えているところだ。

確かに今朝は想像以上に気温が低かった。富士山が平年より6日ほど早く初冠雪したというのもうなずける。

http://youtu.be/nPGEk8gUPvk

首都直撃の台風で帰宅困難者となった夜

首都圏を直撃した台風15号の影響で、都内のJR全線が一時ストップ。おかげでおいらも帰宅難民となってしまった。

ターミナル駅で立ちすくんでいても埒があかないと考え、おいらは手帳にメモが残っていた下町の格安ホテルに電話をしたところ、運良く空き部屋があることを確認しそして予約をし、一泊することになった。

先ほどのTVニュースを見てもまだJR中央線の立川から先が運行見合わせだという。何時間待っても結局は帰れなかった可能性が高いのだ。首都の交通網は想像以上に脆いものだということを実感している。

そしてもう一つの意外感は、都内に膨大な帰宅難民が発生している中で、地下鉄で10数分の駅近ホテルががらがらだという事実だ。ここは「エコノミーホテル」と称しているくらいに宿泊料金も二千円台と格安なのだが…。

一言で云えば認知度不足ということなのだろうか? だとしたところで需給バランスの崩れとというものはいかんともしがたい。下町の居住環境の良さを知らない都民が多いという印象が大なのである。

しかも此処は宿泊者用のパソコンが設置され、無線LAN環境まで提供されている。海外からのバックパッカー御用達であるが、日本の旅行者にもお勧めの場所なのだ。

八王子河原敷でのイベント「みんなちがってみんないい」

八王子市内を流れる浅川の河原敷で「みんなちがってみんないい」というイベントが開催された。

http://homepage3.nifty.com/minnatigau/

生憎ちょうど昨日は、自転車がパンクして修理に出していたりした為、距離にして3~4kmほどの道のりを歩いて、その会場に向かうこととなった。秋に入ったとはいえ直射日光は直に川沿いを歩くおいらを襲い、会場に到達する頃には汗がだくだくと流れて止まることが無かった。

これまでも都内への通勤や自転車による駅と自宅との行き来やらではの行動で、一定の身体活動は行なってきているのであるが、改めて長距離の散歩を行なうと云う事態に直面して、健康生活への自覚を深めたものとなっていたようである。

会場に到着した時刻は既に昼時を過ぎていたこともあり、タイ屋台料理の春雨炒めにぱくついたりしていた。その料理は想像以上に刺激的においらの口腔内と喉とエスニックな辛味で満たしていたのだ。

会場には国際色豊かな食べ物を提供する店舗のほか、2箇所に設けられたステージ上での音楽演奏、パフォーマンス、さらには東北大震災を撮影した2人の写真家による展示会など、様々なイベントが息づいていた。

青い空と白い雲の下に広がる河原を舞台にした祭り会場には、家族連れ参加者が多くみられ、綺麗な水の流れる浅川に入って水遊びをする光景が、自然と目に入ってくる。都内にもまだまだこんな場所があるのだ。

改めて書くのもなんだが、このイベントのタイトル「みんなちがってみんないい」は、童謡詩人として活躍した金子みすゞさんの「わたしと小鳥とすずと」の詩から引用されたものである。時代が移り変わっても決して褪せることのない、生命の尊さが瑞々しく表現されており、おいらも大好きな一編である。素朴でいてわかりやすいこの詩をここに掲載させていただきたい。

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わたしと小鳥とすずと

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

リニューアルした新宿思い出横丁の「つるかめ食堂」を訪れ唖然

新宿思い出横丁の「つるかめ食堂」がリニューアルしたと聞いて訪ねてみた。

ところがどっこい期待とは裏腹に、久しぶりに暖簾とやらを潜って入ってみた新制「つるかめ食堂」は、小ぎれいにすっきりしたものの、かつてのつるかめらしさがまるで無くなってしまい、いとがっかり。何と云うこの不条理な光景なのかと、しばし唖然としていたくらいであった。

まずは「コの字型」のカウンターが無い。客(ほとんどが飲みに来客する呑兵衛たちだが)が店舗の人間と向かい合い、注文やら世間話やらを談笑していた空気はそこには無くなっていた。1階の敷地面積は変わっていないはずだが、ゆったりして小ぎれいになっただけで、店舗は狭く感じられた。

客層のことを述べる前に、客足は少ない。おいらが居た時間帯に出入りしていた客は10名に満たなかった。通りすがりと思しき4~5人の客が丼や定食やらに箸を付けて飯を食らっていた光景に遭遇し、時の流れのうつろいを淋しく感じていた。つまりはその場所は、かつてあった呑兵衛たちの憩いの場所とは様変わりしていたのである。

同店の名物「そい丼」を注文した。大豆が主役の丼であり、ひき肉と共にカレー味で煮込まれた具が御飯にのっている。そして隠れた主役がハムであり、この昭和的ハムの風合いが何とも云えない郷愁をそそる。味噌汁付きで、昭和の頃の食生活のままかのごとき500円と云う安さにも、回顧の気分をそそらせる。確かにそそらせたのだったが、かつてのあの元気だった頃の「そい丼」とはどこか違っていた。「バカはうまいよ」の幟が無くなっていたし、それより以上に、当時の調理していた人たちが亡くなってしまっていた。利口な人間にはうまいのか? 不味いのか? そんな突っ込みを受け止めてくれる人達が居なくなってしまったのだから淋しさもひとしおに積み上げられていくかのようだ。

かつては「つるかめ食堂」といえば思い出横丁のへそとも称されシンボル的存在だったが、今は違っていた。他の店舗は昭和の風情を残しているのに、この店ばかりがリニューアルして、得たものは何だったのだろうかと考えた。もしかして同店主は横並び的店舗のスタイルから脱皮しようしてリニューアルを敢行したのだろうかと? だがそんな試みはもろくも崩れ去ってしまったと云うことが見て取れるのだ。

2階も無くなっていた。仮店舗としての許可しか出なかったと云うのが理由らしいことを知った。2階が食堂として機能していた頃には、おいらは何回もその場所で遅い夕食を摂っていた。会社の同僚とはそこで一緒に食事と酒を摂っては会社や社会への愚痴や批判を口にしていた。そしてそんな愚痴や批判を「つるかめ食堂」の店舗の人達や店舗の壁や柱やその他諸々の空域の全てに吸収してもらっていたという気持ちを強く持っていた。そんな特別な場所空間が、小ぎれいな食堂にリニューアルしていたのを見ては、残念に思うしかないのである。

■つるかめ食堂
東京都新宿区西新宿1-2-7

暑い夏の暑気を払うトマト&茄子の効能抜群的レシピ

昨年に続いて今年も猛暑の夏が続いている。地球温暖化の影響だろうことは最早明らかであるが、我々日本人も温暖化に対応した生活術を身に付けていかなくてはならなくなったのだ。

まずは食生活の徹底した吟味が必要である。暑い夏には夏の食材を、と云うのは鉄則である。この鉄則鉄板的に当て嵌まる食材は、トマトと茄子と云うことになる。

日本人にトマトのリコピンが足りないと、つくづく感じていたおいらだが、しかしながらそうは云っても年々トマトの国内需要は高まっている傾向にあり、杞憂に終りそうな気配ではあり、良い傾向である。

トマトは生野菜として生で食するのは一番であろうが、それだけでは食欲や食生活の充実と云った観点からは不充分であり、そんなことからもトマト&茄子を食材としての料理法の充実が望まれているということになる。ここではそんな中からのお勧めレシピを幾つか紹介してみます。


■トマトとジャコの冷奴
主としてイワシの稚魚を乾燥されて出荷される「ジャコ」とトマトは意外だが相性が良いのだ。少量のサラダ油で丁寧に炒めて、それを冷やした豆腐に掛ければ「トマトとジャコの冷奴」の出来上がり。写真は最初においらが食した居酒屋のメニューだが、家でもよくよくついついと作ってしまう、夏季の定番料理なのだ。

■トマトと卵、木耳の中華風炒め
トマトはまた卵とも相性が良い。卵と共に中華食材の木耳を炒めてトマトを加えれば、これだけで簡単で本格的な料理の完成である。


■茄子の一本漬け
漬物には「糠漬け」「浅漬け」等々様々あるが、茄子の漬物はそのままに一本、強めの塩で漬け込んだものが夏向きである。そして冷蔵庫で冷やしたものを和辛し等を添えてみれば、夏の絶品つまみの出来上がり。

この時期の金目鯛の握りは絶品だ

昨日書いたイワシは血液サラサラの成分「EPA」「DHA」が豊富で美味い魚だが、それ以上に美味い魚はまだまだ沢山在るのであり、そんな美味い魚のトップを狙う位に美味いのが「金目鯛」なのである。この魚、見た目も赤々として派手ではあり、派手好きな親爺などの人気のツボをキャッチすることは容易であると推察する。更には身の味わいも一流であるとくれば鬼に金棒と云ったところであろう。白身魚でありながらその身は甘みとこくとが充溢していて、とても白身魚の淡白なイメージとはほど遠いものである。

本日はこの「金目鯛」を握り寿司で頂くことになったのだが、期待に違わずにこくも甘みもそして魚のエキスも充溢していて満足だった。

青々としたこの「枝豆」の青春期のエキスを味わう悦び

枝豆が美味い季節になった。今年も既に何度か食しているが、今年は何やら不作で市場価格も高騰していると聞く。特に直前の新潟・福島地方を襲った豪雨の影響によって、同地域の枝豆畑は甚大な被害を被ってしまった。上手いビールならぬホッピーに枝豆は欠かすることなどできず、多少の市場価格高騰にも目をつぶって良いものを手に入れて味わいたいと思っていたところであります。

改めて書くのもなんなのであるが、「枝豆」というのは「大豆」が成長する前の、云わば未成熟のときのものを収穫しているものを指す。未成熟とは云えどボリュームも味わいも充分に一人前の体裁はとられており、何故に未成熟等と称されねばならないのかという、当事者達からの不満や異議などが噴出するかと思えば現実は決してそんなことは無く、極めて友好的な、枝豆と大豆との棲み分けはげんとして存在している。外野風情が余計な心配などすることもなかったという訳なのだ。

居酒屋でホッピー(昔はビールだったが今は通風対策でホッピーなのだ)を注文し、つまみとして出された鮮烈なる黄緑色の枝豆を見る度に、このシンプルな取り合わせの妙には心を動かさせたのだった。つまりはこの未成熟期の枝豆は呑兵衛のために完熟後のライフを犠牲にしてこうして我国において最大ポピュラーな酒のつまみとなってここに居てくれるのかと、特別な感慨を抱かざるを得なかったのである。

美味い「ヤマメ」は日本の自然が育てたものだ

しつこいようだが奥鬼怒関係の最後のネタである。奥鬼怒に滞在中には、マスやヤマメなどの川魚の焼き物を味わうことが出来た。特にヤマメは川魚の中でも希少な分類のものであり、東京都内ではなかなか味わうことも出来なくなっている代物だ。

漢字では「山女魚」と記す。山の清らかな水の中に生息する魚と云う意を汲んでいるのだろう。たしかにそれなりの厳かな食味を味わうこととなった。若干なりとも濁った水の中では棲息することのない清らかな川魚の代表選手なのである。

遠火の炭の炎でじっくりと時間を掛けて焼かれた「ヤマメの炭焼き」は、これ以上の評価がないくらいの絶品の川魚料理である。美しいとされる日本の自然の賜物でもある。変梃りんな保守派政治家たちの言葉に惑わされることのないように、一口一口味わったのだ。

この妙なる味わいはといえば、変梃りんな政治家たちが口にするほどのえぐみも無く、とても清々しい川魚の味わいだったのである。

奥鬼怒で鹿刺しを食べて感じ取ったマタギ讃歌なのだ

奥鬼怒を旅して今は東京に舞い戻っている。都会的市民生活にまた埋没しているのだが、奥鬼怒の「食」については極めて大切な知見を得ることとなつたのであり、しつこいようだがここに記しておきたいと思うのだ。栃木県の北部地域には、マタギと呼ばれる狩猟の民達、すなわち土着の人々達が存在している。彼らの食事の多くは、鹿や猪等々の野生動物の肉に依っているところが大きいようである。

マタギとは、古来からの方法を用いて集団で狩猟を行う狩猟者集団たちのことを指すとされている。北海道や東北地方の伝統的な狩猟民族のことを指して云うことが多いが、それのみならず関東圏内でもまたぎは今なお存在しており、栃木の奥鬼怒でもまたぎの生業を続けている人々は多いのである。このようにして関東にも居るマタギたちによって、里山の維持、管理がなされていることを思い知ったのである。森林に居住する熊をはじめイノシシ、カモシカ、シカ、等々の野生動物たちとの共生共存を維持していくことは並大抵のことではない。地域の人々による古来からの伝統的な狩猟方法等を含めた生業によつて、人間と世界との関係が保たれてきたということなのである。人間が大手を振るって自然界を支配しようとするのではなくして、野生動物やその他諸々の存在との調和を図ろうとして築いてきた人々の営みの印を感じ取ったのである。

宿で食した「鹿の刺身」は、冷凍していたものが解凍されて出されていたことは明らかだった。冷々しくて食感は良かったが、少々ガサガサとしたシャーベットを食する時の感じが思い出されてもいたのだった。これくらいに冷やせば食中毒等も防止できるのであろう。文明の利器の存在理由(レゾンデートル)もまたそのときには実感として感じ取ることにもなったのである。マタギ頑張れ! マタギ万歳! なのである。

今年は特に希少品となった「ほや」のつまみ

東北大震災の影響で、海産物の流通が悪い。八戸、気仙沼などの大漁港は営業を再開させているが、沿岸の小さな港町は例年のようにはいかないようだ。

東北の味覚を象徴する「ほや」といえば、居酒屋の看板メニューになっているところが少なくないが、今年は中々入手が難しいようで、いつもの店にもなかなか出されることはなかった。メニューを外すのも出来ずに苦労も少なくないようなのだ。

そんな状況の中、ぶらりと入った居酒屋のボードメニューで「ほやの漬物」とあるのを見つけたので慌てて注文。「漬物」というくらいで生に比べて鮮度は落ちるが、ほやの懐かしい味であった。地元の漁港関係者も希少な海産物を漬物のにして流通させようと、知恵を絞っているかに見える。しっかり塩味が効いていて、これはこれで悪くない味だ。

夏野菜、ズッキーニ、パプリカ入りのグラタンはおすすめ

乳製品の品薄感も収まったようであり、牛乳を使った料理が食べたくなった。スーパーで茄子やきのこに加えてズッキーニ、パプリカ等の夏野菜を購入した。一度に夏野菜を味わえるメニューとしてグラタンにして食することにした。

夏には夏の夏野菜というのはありきたりの法則ではあるが、特にこの時期、夏野菜を摂取して身体を冷やすことは長期的な体調維持において極めて重要である。夏になったらば充分に汗をかいて、そして身体の中からクールダウンできる体質を身に付けておくのが肝腎だ。そういう意味で夏野菜を充分に摂取していくことが重要なのは、これまでの自分の身体によって学んでいる。

ズッキーニ、パプリカといった云わば新種の夏野菜を使ってみたのだが、これがなかなかのマッチングだったのだ。ズッキーニはキュウリよりも熱を加えた調理に適するし、パプリカはピーマンよりも甘味と旨みとが滲み出ていて程よく夏の味を謳歌できる。何しろオレンジ、黄色、赤色といった彩りも鮮やかに添えられるのであり、この時期には欠かせなくなる気配が濃厚。料理には見た目も大切なのである。

石川セリの「八月の濡れた砂」テーマ曲を聴いて想い出すことは、そのオリジナリティーの凄さだろう

先日逝去した原田芳雄さんが出演した映画「八月の濡れた砂」について、昨晩は書き損なったことがあるので、しつこい様だが併せて書き記しておきます。

上に紹介した動画に登場する石川セリさんは、まるで肝っ玉母さんのように迫力満点ですが、その昔はクリッとしたその瞳の眼差しやその他諸々で人気であり、ニューミュージックのアイドルとして世の男性陣の羨望の的となり、いつしか井上陽水さんの奥さんとなってしまったので、おいらを含めて男性陣の失望を買ったという凄い人なのです。

そこで今更ながら、何を云いたいのかといえば、原田芳雄さんの代表的な映画を支えていたのが、藤田監督やその他諸々の人々が居る中でも、石川セリさんのこの映画にかなえたものの重量面積その他諸々は限りなく凄かったのだろうと云うことだ。このテーマ曲無くしては「八月の濡れた砂」の絶大なる評価は成り立たなかったのだろうと感じているのだ。

日本映画のアウトローこと原田芳雄さん逝く

井上陽水、栗田ひろみに対するオマージュの言葉、メッッセージ等を整理しようとしていたら、いきなり原田芳雄さん逝去のニュースが飛び込んできた。先日は原田さんが主演した映画「大鹿村騒動記」の試写会に、やせ細った姿で出席をしたというニュースもあったので気にはなっていたのであるが、まさかこれほど早く逝ってしまうとは思わなかった。死因は誤嚥性の肺炎によるものだという。

原田芳雄さんが出演した多数の映画には、おいらにも強烈な印象や記憶が刻まれている。中でも強烈だったのが「八月の濡れた砂」であった。学生時代に3度は鑑賞し、これまで4〜5回はその映画のドラマに接しているという最も鑑賞度の高い作品の重要な役者なのだ。けっして原田さんが主役という訳ではなく存在感ある中堅どころの出演者であったが、この時代のアバンギャルドを体現する役者としては、原田芳雄以上の存在を探すことが難しい。

実際に、同映画で主演したテレサ野田という女優のことはその後の活躍やエピソードを耳にしないし興味も生じさせることがないし、今では有名人の村野武範という役者の印象も薄いものである。それに対して原田さんは強烈なる存在感で映画館の視聴者たちを圧倒していたのだ。

その後、ある意味での牧歌的な学生時代を終えた後のおいらは、芸能記者としてのときを過ごしていたのだが、当時も原田さんの存在はぴか一に光っていたと云えよう。

アウトロー的な役を演じることが多かった原田さんだが、当時、悪童、異端児として恐れられていた松田優作が、原田さんだけは先輩役者として恭順の意を通したということで、原田さんの評価は一挙に上昇することになっていた。何しろ当時の松田優作と云えば記者泣かせで有名であり、文字通りパンチを食らわされて泣き寝入りした記者が相当数存在していたのである。文学界の中上健次先生とも並んで恐れられていた松田優作氏だが、原田芳雄さんの前では素直にしおらしく云うことを聞いていたのだという。腕力だけではおさえきれないものを原田さんには感じとつていたのであろう。「優作も原田さんには適わないな」といった評価が浸透して、原田さんはまた存在感を増していたのであったのである。

今日はここで原田芳雄さんへの哀悼の意を表するとともに、遺作となった映画「大鹿村騒動記」への興味関心がとても高まっていて是非観に行かねばという気持ちを強くしていることを添えておきます。

♪いつの間にか、なでしこは~

朝方いつもの最寄り駅へ向かっていると、女子サッカーの「なでしこジャパン」がアメリカを破って優勝という、快挙の知らせが「号外新聞」の紙面から飛び込んできた。このところほとんどテレビに遠のいていたおいらにとってそのニュースはとても新鮮であり、日本の底力を感じ取るものでもあった。

「なでしこ」等という名札を付けられてはさぞかし戦い難いだろうとも推察したが、結果オーライであった。優勝の美を飾ったのだからこれ以上の賞賛は必要ないということなのだろう。いつかしら知らないうちに彼女たちはびっくりするほどに強くなっていた。

井上陽水さんの名曲を口ずさんでこの快挙を喜びたい。

♪いつのまにか~

本当は栗田ひろみさんの動画があればよかったんですけど、見つかりませんでしたので、よく知らない人のバージョンをリンクしました。ちなみにおいらのアイドル1号とも云うべきは栗田ひろみさんであり、いつか栗田さんや陽水さんへのオマージュを開陳したいと考えているところです。

夏の逸品メニューに成長したゴーヤのかき揚げ天ぷら

夏の野菜の中でもゴーヤはとても個性的だ。元はと云えば沖縄料理に欠かせない地域色豊かな夏野菜だったのだが、いつの間にか日本の夏には欠かせない「夏野菜」のポジションを得た。

その独特の苦みは、初めて口にするものに対してきわめて衝撃的なインパクトを与えうるに充分であり、かてて加えて生食の和え物から炒め物、揚げ物、煮物、等々といった様々な調理法にも対応する夏のオールラウンドプレーヤー的評化を得るに至っているのだ。

本日味わったのは「ゴーヤのかき揚げ天ぷら」。タマネギとゴーヤによるかき揚げといったシンプルな料理だ。個性的な食材を天ぷらという料理法が程よく調和して、夏の逸品としてまとめているという印象だ。あれこれ混ぜずにタマネギにゴーヤといった取り合わせが、ゴーヤ天ぷららしさを際立てており好感が持てたのだった。

暑い夏への清涼材となるユニークなトマトのメニュー

夏とくれば「トマト」が食材の主役になる。旬には旬の食材を味わうのがスローフード、スローライフの基本なのだ。トマトはこの季節に欠かせない。

我が国には未だにトマト料理が不足していると感じているおいらだが、この季節の世の中のメニューに目を見張らせていれば、いろいろトマトを使ったメニューが飛び込んできたのだ。

■トマトの串焼き

主にミニトマトを串に刺して炭火などで焼くというシンプルなスタイルながら、味の方は折り紙付であり、外れはほぼ無い。炭火で熱するだけで、酸っぱい刺激のトマトが甘味を帯びてくる。その点だけでも特別な調理メニューの資格を持つ。よく「ベーコン巻き」「豚肉巻き」等にして提供されるが、トマトだけでも立派な逸品料理だ。

■トマトカレー


小さかった頃は、トマトの入った甘いカレーのことを「ハヤシライス」と云うのかと勘違いしていたが、トマトのカレーを目にするようになったのは、そう遠くない最近のことの様に思える。夏になればカレー専門店などではよく見かけるメニューとなっている。カレーの色も赤みが増して食欲も増すという具合である。夏には涼しく酸っぱくホットなカレーで夏バテ解消できることを知った。

■トマト餃子

餃子の具にはトマトとチーズが練り込まれている。皮にも赤みがかかっていてトマト風味だ。醤油やラー油、酢等を付けずにそのままいただく。欧風中華料理といった風味が漂うメニューである。

気象庁史上初「高温注意報」発令の日の「冷汁」

気象庁が初めて「高温注意報」を発令した。関東甲信、東海、近畿、九州北部(山口県含む)の各地方で、最高気温35度以上の猛暑日になるとして出された。東京23区内は外れているようだが、猛暑に近かった。コンクリートジャングルにおけるヒートアイランド現象は、毎日が充分に暑い。雨が降るなどしなければ今後毎日は続いていくことだろう。

昼食時には定食屋で、宮崎流の「冷汁」とやらを味わった。ご飯と汁とが別々にして出されたその冷汁は、5mm四方程度の氷が入っていたので、その氷だけでもご飯にかけて食べれば冷たいご飯となる。実際に味わった「冷汁」風ご飯はひんやりしていて喉を潤してくれたのだ。

だがその味わいというものは冷やした味噌汁そのものであり、何ともお粗末だった。普通に口に入れて流したが、とてもいただけるものではなかったのだ。何よりも夏のメニューに必須の薬味が入っていない。茗荷、大葉をはじめとする薬味が冷汁メニューにとって大切なことは云うまでも無いが、胡瓜と豆腐が具材の味噌汁を「冷汁」と云い張るにはとても無理が有ることだろう。

変わった味だが夏には良い「穴子のうざく」

この暑い時期とはとりも直さず、うなぎで栄養を補給したいという時期なのであるが、今年はうなぎの値段が高騰しているとかいう理由からか、なかなか日常の食事時には遭遇することが無い。

代わりにという位に偶然にメニューを目にして注文したのが、うなぎの仲間の穴子食材の「穴子のうざく」だった。

うなぎに良く似た穴子がメイン食材で、きゅうりと三倍酢とで和えられている。穴子はザク切りにされ、三倍酢との相性も良好だ。

聞いたところによれば、「うなぎのすざく」というのが夏の定番料理として定着していたという。だが近頃は「穴子のうざく」が良く目に付いている。これもまた時代の変化だろうか?