パナソニック汐留ミュージアムの「ジュール・パスキン展」を訪問

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都内汐留地域のパナソニック汐留ミュージアムでは「ジュール・パスキン展」が開催されている。パスキンという名前は、おいらが高校に入学して間もない頃にであい、特別な愛着を感じ取らされる、特別なアーティストの名前として刻まれていた。画に記された「Pascin」というサインは、ピカソの其れかそれ以上に優雅なサインとしてアピールしているくらいに特別な存在である。そして今また彼の作品に接して画家が描いた強烈な魅惑のあれこれが襲って止まないのである。

ジュール・パスキンとはブルガリア出身の、エコール・ド・パリ(=パリ派)の貴公子とも呼ばれた代表的な画家であり、彼の独特の画風は、画家が活躍していた当時のフランス・パリの世相を反映し、退廃的なムードが漂っている。画家が好んで通っていたという娼婦の館の関係者たちをモチーフにした素描もこの時代のパスキンらしさが現れている。特に1920~30年にかけての「狂騒の時代」と呼ばれる頃の作品には、その傾向を顕著にしている。「真珠母色の作品群」と称される彼の作風が開花したのもこの時代である。1930年に45歳にて自ら死を図ったというパスキンは、おいらを含めて未だに多くの愛好家たちの心を魅了して止まないのであった。

■ジュール・パスキン展
パナソニック汐留ミュージアム
〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1
パナソニック東京汐留ビル4階
ハローダイヤル 03-5777-8600
午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
2015年1月17日(土)~3月29日(日)
毎週水曜日休館
一般:1,000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円、小学生以下:無料
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/15/150117/