キュンバス地にアクリル M10号
投稿者「admin」のアーカイブ
よちよち歩きする獣
幼き獣の棲む里
「小林活夫展 相貌Ⅱ」スタート
バタフライ 春の舞
ヤドカリ(サムホール)
ぎゃらりーロアの「サムホール展」に出展しました
謹賀新年的「古里の山と湖の風景」
アンモナイト(サムホール)
獣が闊歩する里
東京都美術館「ゴッホとゴーギャン展」を鑑賞
東京都美術館にて「ゴッホとゴーギャン展」が開かれているのをずっと気にしていて、遅ればせながらに展覧会会場に足を運んだのだった。
ゴッホとゴーギャンという、後期印象画の巨匠の企画展であり、両者共にあぶらの乗った、両者がフランス・アルルという共通の制作の場所を有したという歴史的有意義なる時期の、彼らそれぞれの代表的作品の息吹に触れたということによる、想定を上回る収穫を得ることの出来た鑑賞体験であった。
二人の関係性で述べれば所謂師匠的存在であったゴーギャンの理知的画風がファーストインプレッションとも云うべき印象を濃くしていた。だがゴッホはやはり何時も何処でも主役である、主役であったとみえていて、アルルの気高き風景画を数多く残していたことを思い知らされたのであった。
光あふれる明瞭な南フランスの風景を、思いのままに描いたゴッホは、当時のゴーギャンとの共同生活の時期の高揚感とも相俟って、芸術的生涯のピークだったことを実感させられるのである。そしてまた、脇役のゴーギャンの立ち位置としての、アルル時代の作品にも端倪すべからざるものを感じさせるに充分なると云うべき、価値ある展覧会であった。
ぎゃらりーロアの「秋季展」に出展しました
夜行性のバタフライ
逃げる街中の野良猫
バタフライ 青への飛翔
緑の鬣を誇らしげに横たわる獣
ぎゃらりーロアの「自画像展」に出展しました
八王子「ぎゃらりーロア」の「自画像展」という企画展に参加し、最新の自画像1点を出展しました。翻って思い起こせば、おいらが「自画像」というテーマでタブローを描き上げたのは、おそらく20歳を過ぎては今回が初めてのことだったかと思われる。すなわち画学生のときから数十年して「自画像」というテーマの作品制作に向かい合ったというわけである。鏡に向かいて、映る自らの姿と深く対話するという経験も、数十年来無かったかにも思われる。稀有な体験から導かれた作品の展示となってしまった。
■ぎゃらりーロア
東京都八王子市東町12-7 ロアビル2F
TEL.042-645-8352
自画像展 第2週
2016年7月1日~6日
月の在る風景に関する想い出
おいらの絵画制作のテーマの中でありますが、かなり大きな地位を占めているのが「月」であり、ことに其の月の裏側に対する想いの強さがかなりの比重を占めているのです。思春期のある時期の想い出であるが、おいらは月の裏側を見たいと欲していたのでした。察しの良い人々にはピンと来るだろう。ピンク・フロイドによる名曲「The Dark Side of the Moon」に、或る時期に心底を揺らばされていたことからの、月の裏側への憧憬から発せられた、思春期ならではの想い入れなのであった。ウサギが住むと公言されていた月の裏側には何が存在しているのだろうか? などといった疑問符が沸き、そんなおいらの思春期の疑問符は拡大していったのだったのです。「狂気」とも和訳されたその名曲の存在の背景には何があるのか? といった疑問が、そもそもの出で立ちであり、そのような素朴な疑問がずっとずっと、奥深くに巣食っており、数年前からおいらの制作の主要なテーマの一つとして湧き上がっているのであります。月の裏側を見たいというおいらの願望は、いずれの時期には叶うことになるのでしょうが、今では月の裏側に限らずに、月の表面における憧れを強くしていったのでした。月の表面には何が在るのか? 生命は存在するのか? 宇宙の生物は地球外に在り得るのか? 等々の疑問が、おいらの「月」に関してのテーマに対して、強く反応してきていたのが、おいらが月の裏側や表面に対するテーマ性を強くしていったことのきっかけで在ったのだろうと思うのであります。そんなおいらの近作にも、月が沢山登場しています。旧作品の御紹介とともにご覧下さい。
夏の巨大ナスを味わうには「米ナスの田楽」が最適だ
アメリカから来た巨大ナスの「ブラックビューティ」を改良した種類が「米ナス」である。そもそもまん丸な恰好のブラックビューティーを、日本で品種改良した代物だ。
日本種のナスに比べて大振りであることに加えて、その味わいはすこぶるジューシーなのであり、夏野菜の瑞々しいエキスを堪能することができる。
そんな夏の巨大ナスを「米ナスの田楽」というメニューにて味わったのだった。
田楽という料理につきものの味噌だれは、ベースの赤味噌に加えて砂糖や酒がアレンジされたものであろう、米ナスの上にナスの身が隠れるくらいに、たっぷりとかかっていたのであり、些か煩くも感じていたが、夏野菜のナスにはピッタリの味わいであった。
味噌と茄子の相性は国境を超えて良好なることを再認識していたのである。
我が国の名匠映画監督、大島渚さんの死を悼む
大島渚監督が逝ったという。享年80歳。肺炎が死因だという報道である。以前から脳梗塞による体調不良がうわさされており、リハビリに励んでいる姿などがよくマスコミ映像でみかけていたものである。肺炎が原因で命を終えるということは以前は考えにくいことであったが、近頃はリハビリ中の高齢者の死因の上位に「肺炎」が並んでいる。十分注意するに越したことはないのであろう。
大島渚監督といえば、「日本の夜と霧」「青春残酷物語」「新宿泥棒日記」等々の作品で注目され、「日本ヌーベルバーグ」の第一人者として日本の映画界をリードしていた名匠である。おいらも高校を卒業後には各地の名画座等にて大島渚監督の映画にのむさぼり観ていたものである。